第二章 異世界生活

第12話 異世界初めての朝

「知らない天井だ」


この世界に来て初めての朝が来た。


昨日は、自己紹介の後一緒に夕食をとっていろいろあって眠たくなって来たのでゲストルームに案内されてすぐに眠ったんだった。

自分の体を見下ろすとやっぱし夢では、なかったんだな。

寝起きでこんなにスッキリと起きれてのは、いつ以来だろうかな〜

軽くストレッチしてもこんなに体が軽くて疲れなんて一つも残ってないし若がえるってすごいな。


「失礼しま〜す」


扉からうさ耳少女が、顔を出してきた。


「おはようございます。ユートちゃんもう起きてましたか。良く寝れましたか?」


「マーサさんおはようございます。もうぐっすり寝れました。ありがとうございました」


「それは、良かったで〜す。着替えを持ってきたのでお着替えしましょ〜ね」


マーサさんが部屋には入って来ると腕に着替えらしいのが見える。

それにしても昨日は、お風呂に入ってないから少し体がベタつくな。この世界は、中世のヨーロッパぽいけどお風呂ってあるのかな?


「すみません。お風呂ってありますか?」


「お風呂〜ですか。ごめんね。今は、お湯が入ってないのちょっと待ってね。お湯とタオル持って来るから〜」 


着替えをベットに置いて出て行った。

程なくすると桶とタオルを持ってきた。


「お湯を持って来たので体拭きましょね」


こちらに近づいてくると  


「あわ〜あわ〜うへびしゅ」


あ、、コケた。

桶がこっちに飛んできた。


「…あう、あう、ごめんなさいーーすぐにふきます」


濡れた服を脱がされていくと


「う〜ごめんなさい。下着までビチョビチョで」


パンツを脱がされると


「……え。」


見られっちゃたぽっ。


「%$#!@&*!え、え。お、っとこ、コ」


顔を真っ赤にして声にならない声を上げながら聞かれたから


「え〜と、はい」


「ああっわあっわう〜ごめんなさいーこれきてくださいー」


急いで服を着せられるとこの服、着丈がだいぶん長いなーってこれワンピースじゃないですか。


「ごめん〜な〜さ〜い。女の子だとお待ってきたんで〜す。もう似合ってるんですからこれにしま〜しょ〜よ!」


半泣きになりながら言われても足元がスースーするし。


「はーもういいですよ」


もうこんな見た目ですし。


「あう〜すいません。朝食の用意ができてますから食堂に案内します」


マーサさんの後について行くとレオン達が待ってた。


「よーおはよ、一晩寝て何か思い出したか」


「おはようございます。すいません。まだ何も…」


「そうか、まあ何か思い出したら言ってくれ。それまでうちでゆっくりしてくれ」


「ありがとうございます」


空いてる席に案内され


「おはよ。みんな揃ったし食べましょね」


シャルさんと挨拶を交わすとエリザさんがお祈りをしてから食べ始めた。

朝食は、パンとベーコンみたいな肉とゴロゴロと野菜が入ったスープが用意されていて昨日の夕食でも思ってたけど味が単調でけっして不味い訳では、ないいんだけどな。


「ユート今日は、どうする?俺は、仕事でいないから」


「はいーはいーユートちゃんいっしょにあそぼ」


メアリーちゃんが元気に手を上げながら言うと


「メアリー今日は、教会でお手伝いでしょ」


「え〜ママ、は〜い」


エリザさんに嗜めれて


「アルエルは、今日も研究でしょ」


「うむ」


シャルさんがアルエルさんに確認すると


「だったらリサ、ユートちゃんの面倒をみてあげなさい」


「え。私が」


「そうよ。もうお姉ちゃんなんだか」


リサちゃんが驚いて返事をしてシャルさんに言われると


「…わかった」


拗ねたように返事して機嫌がわるそうだな。

各々おのおのが食事が終えてレオンが席を立つと

 

「そしたら俺は、仕事に行くか。リサ、ユートと仲良くな」


「…はーい」


レオンが、リサちゃんの頭を撫でて出ていくと


「ダンアン様、わたくし達も出ますわ。メアリー行きますわよ」


「ユートちゃんかえってからあそぼうね!」


エリザさんとメアリーちゃんも一緒に出て行った。


「いく」


アルエルさんとフィアラちゃんも出て行って


「私も部屋に戻るからユートちゃんリサと仲良くしてやってね」


シャルさんも席を立って出て行ってしまった。


「リサちゃんどうする?」


「………………」


本当どうしようかな。やっぱし機嫌が悪いな。

リサちゃんに近づいていくと


「はー。こっち」


拗ねた感じのまま部屋から出て行こうとするから後を付いて歩いて行くと無言で歩き進めて行くと外に出てきてしまった。

すると壁に立て掛けていた棒をとって突く動きをすると 


▶︎スキル 槍術を取得


お、やっぱし槍の練習をしてるのか。彼女のスキルで槍術を持っていたし訓練を観てるだけでもスキルの取得ができるんだ。

ボーと観てるのもしんどいな。


「いつも一人でやっているの?」


「……………」


また無口だ。なんでだかな?嫌われるようなこと一切ないしどうしようかな。

ずっと観続けてると


「前までは、母さんと一緒にやってたの」


「そうなんだ」


少し悲しそうな顔をしながら話すな


「でもクロエとレリアが生まれてから私にあんまりかまってくれないの」


そう言うことか。妹たちに母親を取られてかまってくれないから拗ねているのか。


「だったら自分と一緒にやろうよ」


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華咲ける魔王譚のランデヴー ~麗人?の魔眼でチート無双へ~ キキ @BOIS

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