181皿目 台湾唐揚げ

 あの顔みたいなサイズのから揚げ。


 そのでっかい唐揚げと、一口大のから揚げ、2種類買ってみた。

 でっかい唐揚げは肉の繊維の方向的に、歯並びの悪い自分では噛み切りにくかったがおいしかった。甘辛醤油っぽいたれと、全体に振られた黒コショウがいい感じ。衣もサクサクで、衣に入っているのだろう各種スパイスもいい仕事をしていた。近くのお店なので、機会があればまた食べてみよっかな、という気持ちである。満足。


 問題は一口大のほうだ。

 唐辛子の量が「なし・少な目・普通・多め」から選べるので、普通を頼んだ。辛いのは嫌いじゃない。ものによってはむしろ好き。だが届いた一口大唐揚げを見ると、その赤さに絶句した。上からかかっているだけとかではなくちゃんと混ぜられている。つまり全部この赤さ。マジで……?

 マジだった。そして赤さにたがわず辛かった。このお店ではタピオカミルクティーも扱っているとのことなので、それも頼んだほうが良かったかもしれない。辛い物を食べて口がひりひりするときは牛乳が効くのだ。

 辛い。辛くて痛い。でも肉はしっかりしていておいしい。唇、特に口角と舌がびりびりする。痛い。おいしい。痛い。おいしい。なんだこれ……。

 次に食べる機会があったとしたら、唐辛子は少なめにしてみよう。それがいい気がする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る