160皿目 海南鶏飯

 ファイナンシーハン、と読む。


 カオマンガイ的なものといったほうが通りがいいだろうか。茹でた鶏肉と、その茹で汁で炊いたご飯の組み合わせだ。ただしカオマンガイは甘辛ソースをかけるのに対し、海南鶏飯はいくつかバリエーションがあるのだ。個人的にはその中でも生姜醤油が最高。

 ネットで調べると出てくるレシピは様々で、単にご飯と鶏肉を炊飯器で一緒に炊く簡単なものから、鶏肉を2時間茹でて出汁をとる本格派まで様々だ。正直どっちもうまい。


 ご飯を炊いたり鶏肉を茹でるときに塩を入れるのでそのままでも鶏がらスープの炊き込みご飯みたいな味わいと塩気が楽しめるのだが、これに前述の生姜醤油をかけて食べると肉も飯も「さっきのはなんだったんだ???」って言うくらいにうまい。生姜が苦手な人はごめん。でも吾輩は生姜大好きだから推せる……! 米に肉がついてきてそれが好みの味で推せんやつおる?


 生姜はちょっと苦手……という方はそれこそカオマンガイにように甘辛タレにしてみたり、チリソースなんかにしてみてもいいと思う。ネットを漂うどの情報をとるかによって手間がだいぶ変わってくる料理だし日本人にはあんまりなじみもないだろうが、機会があったら是非作ってもらいたい。おいしいけどパーティに出すには色味が寂しいので(米も肉も白いからね)、緑の葉野菜やトマトなど添えると映えていい気がする。

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