161皿目 塩鮭(激辛)
その表示に目を疑った。
普通スーパーで売っている鮭切り身といえば甘口が多く、たまに中塩(または中辛)、そしてレアな辛口と続くのだが、その上を発見してしまった。何度見直しても激辛。「おいしいお召し上がり方」には「そのまま焼いても召し上がれますができれば3~4時間塩抜きして云々」と書いてある。塩抜き? 尋常じゃないなそれは。
しかしそのまま焼いても召し上がれると書いてある。ここはいっちょそのまま行ってみようじゃないか。ということでフライパンで焼いて食べてみる。ちょっと火の入りにくそうな形をしていたので、少量の料理酒をかけてふたをし、蒸し焼きにしてみた。
食べた結果だが
辛い!!!
塩気の暴力である。これは魚の食感を持った塩。水がいくらあっても足りない。唇がひりひりする。なにが「そのまま焼いてもお召し上がりいただけます」だ。物理的に食べることは可能だがそのまま食べていい味じゃないぞこれ。
そこで自分は一計を案じた。
ほぐした激辛鮭を水から煮出し、溶き卵を回し入れてスープにリメイク。これが大当たりだった。出汁粉を入れなくても鮭の旨味が水に溶けだし、それだけではまだ強すぎた塩味を卵のまろやかさがうまく受け止めている。
激辛鮭は2切れ入りなので、まだ1切れあるんだよな。そっちは塩抜きして食べてみよう。
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