142皿目 真白

 誰?


 人名ではない。玉ねぎの品種である。読み方は「ましろ」。めちゃくちゃおいしいので愛をこめて自分は「真白ちゃん」と呼んでいる。

 真白ちゃんと出会ったきっかけは、コープの玉ねぎセットだった。なんでも、普通の玉ねぎ1キロに真白ちゃんと赤玉ねぎのレアーリーレッドくんがお試しで1玉ずつついてくるという。興味本位で購入。アーリーレッドくんもおいしかったのだが今回は真白ちゃんに話を絞る。


 真白ちゃんの外見は名前の通り純白で、小ぶりである。これを半分はオニオンスライス、半分はバター炒めにしていただいた。

 水にさらしたオニオンスライスは辛味が少なく味なじみ良く、いくらでも食べられそうな感じ。でも生玉ねぎのあのつんとくる辛味がいい、という人にはあまり合わないかも。ま、料理次第ってことで。

 もう半分のバター炒めだが、こっちのほうが真白ちゃんの真の姿なのかもしれない。

 なんのことはない、スライスした真白ちゃんをバターで軽く炒めて塩を振っただけなのだがちょっと理解が追い付かないくらいうまい。火を通した真白ちゃん、すっごく甘いのだ。砂糖入れた? いや入ってない。そのくらい甘い。だから塩とバターだけであまじょっぱく脂っぽく、もうとにかく最高。どんぶりいっぱい食べたい。この甘みでカレーライスとかハヤシライスとか作ったら絶対おいしいんじゃないか。今までの自分の中での玉ねぎの王様、新玉ねぎに大差をつけてゴール。

 

 出荷は8~9月だそうだ。去年はそのお試し1玉だけだったから、今年は真白ちゃん1ネット買っていろいろ料理したい。


 愛のあまりいつもより3割増しくらいの字数になってしまった。許してほしい。

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