131皿目 とうきびご飯

 要するに、トウモロコシの炒飯。


 とうきびとは、北海道弁でトウモロコシを指す語である。なので道産子の自分はこっちの言い方のほうがなじみ深い。もちろんとうきびご飯と言ってトウモロコシの炊き込みご飯を指すおうちもあるだろうが(というかそれが多数派な気もするが)、実家は炒飯だった。


 作り方は炒飯と変わりない。油でご飯を炒めて塩、コショウ、醬油などで味付けをするいたって普通の家庭の炒飯。ただ卵などの具は一切入らず、代わりに缶詰のトウモロコシがたっぷり混ぜ込まれている。使っていた油の種類まではわからないがおそらくマーガリンではと推測している。実家の炒飯はサラダ油ではなくマーガリンで作られていたことが多かったように思うからだ。今度母に聞いてみよう。

 しっかり味がついているうえにトウモロコシの香りを移された米部分も、シャキシャキした食感を残しながら塩とこしょうを適度にまとったトウモロコシもどっちもおいしい。トウモロコシを使う以上どうしても甘めの味になるので、そういうの苦手な方には向かないかもしれないが、逆に甘い系炊き込みご飯(それこそトウモロコシの炊き込みご飯とか)好きな人にはヒットしそうな予感がしている。コーンはできれば缶のやつ(理由は前回参照)。一人暮らしで使い切れないなら残りはバターコーンにしておつまみや弁当の具にするなり、冷凍保存するなりしてしまえばよい。冷蔵庫でも1~2日なら持つよ。よいとうきびライフを!


 

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