68皿目 ペペロンチーノ

 今度こそ本物の絶望パスタ。


 以前「塩油パスタ」の項で地獄のようなスパゲティを紹介したのでちゃんとしたものも作ってみたいと思う。

 フライパンにお湯を沸かし(大きい鍋がないので)、にんにくをみじん切りにしておく。今回は鱗片がちっちゃいにんにくなので2片使っちゃう。お湯が沸いたらゆで汁を少し取っておいたうえでお湯を切り、からになったフライパンにオリーブ油とにんにく、輪切り唐辛子を入れ点火。たいていのパスタソースってパスタのゆで汁を入れるが、乳化作用がどうとかで麺にソースが絡みやすくなるらしいぞ。詳細は知らない。

 にんにくの香りが立ってきたら麺をフライパンに戻し、塩を入れてよく混ぜる。鶏がらスープの素など出汁系のものを入れてもよかったが、今回はごくシンプルに塩のみで味付けしてみた。


 シンプルながらおいしい。さすがずっと愛されてきたメニューだけある。個人的にはやっぱり出汁の旨味が欲しいなとは思ってしまうが、塩だけでもまあいける。問題はお皿にソースがだいぶ余ることだ。オイル系のさらさらしたソースはどうしても絡めとりにくい。これがもったいない心を刺激する。飲むには味が濃いし。

 フライパンに戻して肉でも焼けばいいのだろうか。

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