6皿目 餌
もしかすると正式な名前のある料理なのかもしれないが、便宜上「餌」と呼んでいる。
というと全くおいしくなさそうだがおいしいので安心してほしい。
まず小麦粉と塩少々を合わせ、水を少しずつ入れながらこねる。手にへばりつかないくらいの感触になったらもう生地はできあがりだ。
これに打ち粉をし、平らに伸ばし食べやすい大きさに切り分ける。当方は1cm×3~4cmの短冊切りにすることが多いが、そのへんはまぁお好みで。切り分けたら油を引いていないフライパンにくっつかないように並べ、弱火~中火で焼いていく。表面がふっくらしてきたら裏にも焼き色がつくころ合いなので、ひっくり返してもう少し様子を見る。ちょっと焦がしたくらいなら気にすることはない。両面焼き目が付いたらこれで「餌」の完成である。
料理を冒涜するかのように簡単なつくりではあるが、食べてみると意外にもうまい。素朴なおやつのような感覚で、あっという間になくなってしまう。シンプルゆえのほかの調味料を足してみるなどのアレンジもしやすく、特に焼きたてのところにマーガリンか、できればバターをつけて食べれば餌と呼ぶのが申し訳ないほどの逸品である。でも呼ぶ。
問題は、全部小麦粉でできているので意外なカロリーをたたき出してくる点であろうか。
ここだけの話、水の代わりに卵を混ぜて作るとリッチな餌になるぞ。
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