7皿目 そうめん
そうめんというと普通は冷たいものを指すらしいと知ったのは、つい数年前のような気がする。
実家では冷たいそうめんももちろん食べたが、寒い時期に温かいそうめんもしばしば食卓に上った。うどんやそばのように、温かいつゆに入れて食べるのだ。麺の量を散らす程度にし、スープとして扱うこともたまにあった。みそ汁の代わりに出てくる。具は、なぜか常に「かきたま」のみであった。
「そうめん=かきたま」の図式がしっかりと刷り込まれているので、自分で作るときもそれに倣う。時間も手間もなく気軽に作れて温まるので、軽く食べたいときにちょうどいい。かえって冷やす手間がない分冷たいそうめんより楽な気さえする。これに一味唐辛子を多めに入れて、ひいひい言いながら食べるのだ。もちろん、一般にそば・うどんにするようにねぎを散らしてもおいしい。
手軽さゆえに最近毎朝こいつを食べているような気がする。そのせいか、昼が来る前に腹が減ってしょうがない。そうめんは消化が良すぎるのがちょっといただけないと思う。
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