Grableについて

HUDi

とあるドキュメンタリー番組の冒頭

 グレイブルは巨大なゴミ山です。

 貝塚はご存じでしょうか?ゴミ捨て場に名前がついたものですね。あれと大体同じです。

 ゴミは金属器が60%を占めるとされています。確かに私たちも、金属は捨て方に困りますよね。

 でもまあそれだけじゃなく、金属器は残りやすいんです。虫や獣が食べられませんから。



 驚くべきは、「指定された区域」の広さです。

 正円形「だとする」と、直径は135km。本州の幅くらいになります。

 これだけ広いと、どうなるでしょうか?歩くだけで飢え死にしてしまう?それもありますが、学者やお金目当ての人にとって、少し面白い事態になります。

 グレイブルの赤ちゃん、それこそあなたの手に収まるくらいのゴミ山。実はそれが出来たのは、前史だと言われているんです。


 もっと面白いことをお教えしましょうか。なんと、このグレイブルの中心に、徒歩で辿り着いた者はいないのです。


 どうしてたどり着けないんでしょう?


 さっき「円形だとする」と言いましたが、きれいな円形かどうかだけじゃなく、その正しい形すら、誰も知らないのです。


 最後に、グレイブルの名前の由来をお教えしましょう。


 グレイブは、英語で墓。

 

 クレイドルは、英語でゆりかご。


 二つをあわせて、グレイブルと呼ばれるようになったのです。

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