第25話 風邪 コラボ前やのに…



一部読みにくいと思いますがそういう演出です。

決して作者の頭が

パァ(((o(*゚▽゚*)o)))になった訳では

全く無いので、なんか、もう…すみません。

後、コメントの所とかちょっと変えます。

変だったり読みにくかったら言ってね☆


今日も今日とて、動画配信。


今日の内容はっていうかライブ内容は、

…まぁ雑談やろなぁ、なんて思っとる。


最近なんか疲れやすいし気怠いけど、

休むのは申し訳ないし。


リスナーさんからのリクエストで、

最近読んでるマンガ、見てるアニメ、

好きな作品について

雑談枠で語って欲しいていうんあったから、

それやろかなって。


…今日は、

いつにも増してしんどい気がせんでもない。


朝起きた時起きんの辛かったし…


ま、配信の時間まで休んだら治るやろ。多分…


ちょっと、アラームかけてソファで横になる。


横んなった瞬間、すっと寝た。

それはもう、不自然な位。





俺は体弱いのん自分でも理解しとるくせに…

こん時家に常備してある漢方とか風邪薬とか、

飲まんかったんを後悔した。





ぴぴ ぴぴ ぴぴ ぴぴ ぴぴ ぴぴぴ ぴっ…


「うぅ…けほっ」


なん、や。頭痛い…喉も 痛い。体が …怠い…


起きあがろうとして失敗し、

ソファから転げ落ちる。


汗、で服濡れとる…


もし かして、風邪…やろ か?


あかん…頭い たくて、思考 が回らん…


せ、や…時間やか ら、仕事…せ な。


声 でぇへん…どう、しよ か、はぁ、はぁ…


うぁ…いよいよ、息 も荒う…なって、来た…


とりあえ ず、配信…の準備、せな。


うく…3Dモデル もだす、余裕ない…


ふぁん の方、からもろうた…お面。

あった よな…?


それ、被っ て…カメラで 撮ろ う。






この時は頭が回らんくて、

マネさんに連絡したり、

薬飲んだり、ハルくんに頼ったりすることを

すっかり忘れとった。


お面かむって、

寒かったからクローゼットを開けて手前にあった

パーカーを羽織った。






コメント

◯こんちゃー

◯こんちわ

◯こんにちは

◯こんばんは

◯まだ昼だぞ

◯ちょっと遅れてるねぇ

◯大丈夫かな

◯心配ね

◯なんか音してる

◯始まるんか?


「うく…けほっ」


あかん、椅子 着い…たけど、

目ぇ 霞ん、で…コメント読ま れへん。


「はぁ はぁ…こんにちは、マユキっ…やで」


無理、して…いつも の声…出すん、きつ い…


コメント

◯えっ

◯声掠れてる…

◯マユキちゃん?!

◯えっ、えっ、実写?

◯あっ、俺の送ったお面…って

 それどころじゃなさそう

◯息荒い、大丈夫かな

◯震えてるじゃん…無理しちゃだめよ

◯風邪?

◯しんどそう・・・

◯マユキくん、大丈夫?

◯心配

◯くそっ、何もできん


やばい…目ぇ 回って…

る。


「ごめん、な…っは、はぁ…今日、は…けほっ、

 まん が雑、談…できそう、に あらへんわ…」


そろ、そろ…限界 …頭が がんがんす、る…


「ちょっとかぜ、…っぽ いねんっ…はぁ はぁ」


コメント

◯無理しないで・・・!

◯大丈夫よ

◯耳赤い…

◯風邪?!

◯心配

◯ほらもうフラフラしてんじゃん…大丈夫!?

◯汗の量やばい…


「けほけほっ…あっ 、やば い…

 ハル…く ん…」


頭の中の重力が反転した様な感覚があって、

俺はキーボードの上に倒れとった。



コメント

◯マユキくん!?

◯誰か救急車よべ!

◯救急車じゃなくて本社に連絡よ!

 マユキくんの住所わかんないでしょ?!

◯やべえ…

◯ハルキは今配信してるんか?!

 コメントで連絡しろ!

◯まずいまずいマユキちゃんが…っ!

◯ハルキに言って来たぞ!すぐ向かうって!



《遥希side》


今日はゲーム実況のライブ配信をしていた。


ゼ◯ダの伝説である。


序章も中盤に差し掛かって来ようかというその時

いくつかのコメントに目がいった。



◯マユキちゃんが倒れてる!


◯マユキくんがやばいの‼︎


◯マユキちゃんが…




「はぁっ!?れっ…マユが!?」


危うく素で喋りそうになった。


「ちょ、ちょっとごめんな!」


スマホを取り出し、蓮の配信を覗く。

すると、本当に蓮が倒れていた。


しかも、いつもの息切れの比ではない。

大分つらそうだ。


「や、やばい…マユが!」


急いで家を出る。門を出て、

ダッシュで隣の蓮宅まで向かう。


鍵はもらってる。焦って手間取ったが、

すぐに入る。


ドタドタと音を立てて、

2階の配信部屋まで走る。


「はっ、そういえば実写だった…!くそ、

 あっ、借りるぞマスク!」


箱入りの黒いマスクを一つ引っ掴んでかける。


「れ…マユ!!」


ドアを開けて叫ぶも、反応はない。

既に意識がないみたいだ。


「やばいやばいやばい…!!すまん!」


レンの配信の音声を切る。


「結衣のやつ、今日大学休みだったよな!?

 ええい、車がありゃぁ…」


ぷるるるるる ぷるるるるガチャ


『どしたの遥…「助けてくれ!蓮が倒れた!」』


『ちょ、ちょっと落ち着いて!

 なにがあったの?』


「す、すまん。今、蓮の家にいるんだが

 蓮が倒れちまった!病院に運ぼうにも、

 車は持ってねぇから

 俺にはどうしようもないんだ」


『なるほど、私に車で来て欲しいってことね』


「そうだ、たのむ!」


『もちろんよ!蓮君の家ね?

 今日は休んでて良かったわ」


ガチャ…ぷー


準備させないと…

服装は…このままでいいな。


マスクをつけさせて、靴下も履かせる。


必要なものをバッグに入れて、肩にかける。


少し震える蓮に毛布を被せて、


ゆっくり肩を揺すって起こす。


「蓮…蓮、起きてくれ」


「…んん…っけほっけほっ、ハルく…はぁ、はぁ」


「無理して喋るな、

 マネさんには連絡入れてある。

 今から病院行くからな」


「…わかっ、た」


体は熱いし汗や涙も出てるし息は荒いし…

垂れる汗をタオルで拭ってやる。


ぴこん。


 家の前ついたわよ

<蓮君とこっち来て




「来てくれたな…あっ、動くな…運んでやるから、

 楽にしてろな」


「…ごめ、ん…」


「こういう時くらい頼れ」


「…う ん…けほっ」



家の鍵をかけ、蓮を所謂お姫様抱っこする。


普段なら恥ずかしがってたかもだが今は緊急だ。


腕に抱えた蓮がつらそうだしな。


結「ドア開けるわ」


「すまん、助かった」


結「そんなことくらいなんてことないわ…

 蓮君、つらそうね。

 早く病院に連れて行ってあげなきゃ」


「おう、頼む」


結「⬜︎⬜︎⬜︎病院でいいわよね?」


「それでいい」


結「出すわ、シートベルトしてね」




「…風邪ですね、しかし、症状が重いです。

 この薬とこの薬を出しておきますので、

 朝昼晩にそれぞれ一錠と二錠、

 飲んでください。症状が治まっても、

 薬は飲み切ってくださいね。

 そして、安静になさってください」


「…ありがとうございます」


「お大事に」


支払いを済ませて、車に乗る。


結「…肌のことについて触れないでくれたわね」


「…そうだな、ありがてえ話だ」


結「蓮君も安静にしてればすぐに良くなるわよ」


「ああ。ああー…良かった」


本当に…


「良かった…無事で、良かった」





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