閑話 悪夢 ゆめにっき



(※これは本編ではありません。

 少々ショッキングな内容かと思われます。

 短いです。飛ばしてくれて全然構いません。

 このかっこ内は下のお話の後日書いたものです)


 


 


これは、作者の実際の夢の体験を

主人公の体験に当てはめて考えた一話です。


「夢日記」とは、夢を何かに記して行くことで、

記憶力が向上する代わりに、

夢と現実の区別がつかなくなる行為…

らしいですね。


本音を申しますと、私は過去から何故か

ある一定の夢を常に覚えています。


幸せな夢は覚えず、

悪夢ばかりを記憶に刻みつけてしまうのです。


五歳の頃の悪夢も鮮明に覚えています。


これもまた、

夢日記となっているのでしょうか?


正直に申しますと今、

私は起きている実感がありません。


頭はふわふわしていますし、

視界もゆらゆらしています。


これがどうかさっきまでの夢の続きでない事を

願っています。


それでは、

前置きが長くなりましたが、どうぞ。












...ん...朝か...


一階に降りて、歯磨きする。


家の中は何かおかしいし、

普段はご飯より先に歯を磨くこともない。


それを違和感と捉えることもなく、

ただの小さなとっかかりもなく、体を動かす。


体は動きたい方向に動くわけでもないのに、

自分がうごかしていないわけではない。


自分や自分の周りは矛盾だらけなのに、

気づくことや行動に起こすことはない。


ご飯も食べず、

リビングの椅子にいつのまにか座っている。


そんなあからさまなことにすら違和感を抱かず

同じくいつの間にか隣にいた美幸と何かを話す。


何を話しているかわからないが、

話している実感はある。


気づくと場所は外で、

遥希くんと並んで談笑しながら歩いている。


少し内心首を傾げながら歩き続ける。










学校...?今日、学校行く日やったっけ?





めきょっ。ぐきょっ。


れんン、どォウじだァ゛?゛


「ぅわっ?!」


異様な声と共に、遥希くんは得体の知れない

なにかへとその姿を変貌させていた。


今思うとソレは

目と口の位置が逆だし

鼻はあらぬ方向へ向いていた。


体格や骨格も人間のそれではなかった。


なのにハルくん?なんでそう思ったんや。


走って逃げようとするも、

泥にでも浸かっているかのように動かない。


手足を見ると、

完全に姿を変貌させた“ソレ”の

手足が伸び、増え、自分の体に巻き付いていた。


地面に亀裂が生まれ、“ソレ”もろとも

吸い込まれて行く。



しかし、飲み込まれた先は海の中。


深く暗いのに体が見え、

「海」と認識している。


いつのまにか

巻きついていた異形の手足も姿を変え、

錆びた鎖となっていて体に巻き付く。


傷だらけの肌から血が滲み、

錆の突起がその傷を上からさらに抉る。


その鎖の端には重りもついていて、

余計に自分を沈ませる。


ここまでなっても、夢と気づくことはなかった。


息が苦しくてもがくと、さらに苦しくなる。






視界がブラックアウトしていく。










「...っはっ!!はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」


なんや、夢やったか…


「おう蓮、うなされてたぞ」


「起こしてくれたん?ありがと…」







…ん?


なんで、遥希くんが部屋に、美幸は、…?



「あはは、どうしたんだよれン」








どうでしょうか?

私の悪夢は基本こんな感じです。


P.S.最近はこんな感じの夢へりましたよ!

by作者 8/2

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