第11話 みんなの自己紹介動画
長いです。次回掲示板ネタです。
いよいよ自己紹介動画を上げる日がやってきた。
反応が悪かったらどうしよう...とか、
嫌われたらどうしよう...とか、...
めっちゃ不安になってまう。
やっぱり事前に撮っといて正解やったと思う。
なんせボタン押すだけやったからな。
そんで、キュトクマさん、ハルくん、
クチナハさん、俺、
サヤさん、コンポンさん達。
この順番で、それぞれ間に２分開けて立て続けに
動画をあげる。
プレミア公開で既にあげてあって、
時間になったらカウントダウンからの
動画開始という流れや。
あともう５分くらいでキュトクマさんの動画が
始まる。
同期達や先輩方のアカウントは全部
お気に入り登録してるから、
すぐに開く事が出来る。
お、そんな事考えてるうちに
キュトクマさんの動画始まりそうやな。
１０、９、８、７、６、５、４、３、２、１...
キュトクマさんのミニアニメが始まる。
キュトクマさんがぬいぐるみを愛でたり
果物を食べようとしてマズルガードに
引っかかったりしている。
こうしてみると、マズルガードも可愛い...のんか？
「きゅんにちわ〜！僕、キュトクマくま！
デフォルメ星のクマちゃんねるへ、
ようこそくま！
今日は、自己紹介していこうと思うくま！
僕の名前はキュトクマ、
デフォルメ星生まれくま！
年齢は〜、秘密くま！
そして趣味は可愛いものを愛でることくま！
あとは...クマのキャラが出てくるゲームくま！
ライブ配信や動画は、三日に２回程のペースで
あげていくくま！
皆、絶対見に来てくまー！
さて、次は２分後にハルキくんのちゃんねるで
ハルキくんの自己紹介くま。
お楽しみにくま」
そのままおすすめ動画の一番上にある
ハルくんの動画が流れようとする。
迷わず開いて、カウントダウンを待つ。
１０、９、８、７、６、５、４、３、２、１...
ミニアニメはどんな感じかな？
空から降りてきたハルくんが
現代の娯楽に目ぇ輝かせとる。
そこから動画を笑顔で撮ってて、
カメラの画面に近づいてって...
動画が始まった。
「こんにちは！来てくれた皆、俺は嬉しいぜ！
早速だけど、俺の名前は甘鶴ハルキ。
人間に化けた鶴だ！
昔助けてくれた人を探して動画をとってる。
日本生まれ、日本在住だぞ！
趣味はカラオケ、友達と遊ぶ事！
鶴が歌えるのか？とか鶴に友達？とか
言わないでくれよな。ほんとだから。
今後は、版権の範囲内で歌ってみたをしたり
ゲーム実況したり...まぁ、皆のして欲しい事を
俺はするよ。
仲の良い同期はマユキだぜ？
いつでも俺ん所、遊びに来てくれよな！
次は...クチナハさん！
２分後に開始だ、みてってくれよな。
じゃあ、また今度！おつはる〜」
昔助けてくれた云々は設定やろな。
さっきと同じく
そのままおすすめ動画の一番上にある
クチナハさんの動画が流れようとする。
開いて、カウントダウンを待つ。
１０、９、８、７、６、５、４、３、２、１...
クチナハさんのミニアニメはどんな感じかな？
誰のなのかわからない視点で、
蛇が這う路地を歩く。
奥に灯りが見え...
「BAR・薮蛇」と書かれた扉を開ける。
誰も客はおらず...マスターのクチナハさんが
にこりと笑い、
動画に入る。
「こんにちは...ようこそ、BAR・薮蛇へ。
今日のおすすめメニューは
「自己紹介」でございます。...承りました。
私の名前は秋永、秋永クチナハと申します。
趣味は...そうですね、飲酒と選酒、
蛇を飼うことでしょうか。
ご安心ください、成年済みでございます。
仕事の合間にも呑みません。
日本生まれ、日本在住。
詳しいことは言えませんが...
年齢は２９歳です。
一日一度、開店したいと思います。
それではまたのご来店を。
次のおすすめは、灰白マユキ様の
自己紹介動画でございます。
では、ごゆっくり...」
うん、良かった。
そしていよいよ自分の動画の番やな。
はぁ〜、緊張する...
そこそこでも人気でたら良えな。
晴美ちゃんとか結衣ちゃんとか、ハルくんとか...
みてくれてたら良えなぁ。
そんなこと言うてる間に始まりそうや。
１０、９、８、７、６、５、４、３、２、１...
水に沈むマユキ。正面カメラに移り、
目を覚ます。
「こんにちは、そしておはよぅ。
...僕は動画で、一部を除いて普通に喋るで。
僕の名前は、...知ってる人多いかな？
多かったら良えな...そう、
灰白マユキって言うんよ。
大阪生まれ育ち、東京在住やよ。
趣味は...読書と、ハルくんと遊ぶことやろか...？
ハルくんは優しくてな...
まぁ、ハルくんの話はおいおい...。
これからは、出来るだけ毎日投稿orライブ配信、
したいと思うてます。
体力が保てばやけど...体、弱いからなぁ...
なはは、情けな。はぁ...
体調崩したら、ごめんな？
次の方は...サヤさんやな。
頑張ってな、サヤさん。
また皆、見に来てや...？待ってるで。
でも、無理はせんとってな」
うん、当初予定してた通りの無気力感。
それでいて...自分で言うのも何やけど、
可愛い声。男性とも女性ともつかへん、
ちょっとふわっとした声や。
相変わらずーーあざとい。
そんな事言うてる間に次の動画。
サヤさんの動画や。
ミニアニメが始まった。
深窓に座る令嬢の如き、ミニサイズサヤさん。
ぼーっと月を眺めていれば、丁度月の方向から
紙飛行機が。びっくりするミニサヤさん。
しかし避けられず、額にこつんと当たって
紙飛行機は床に落ちた。
少し涙目なミニサヤさんは、
恐る恐る紙飛行機を拾って...
中に何か書いてあるのに気づき、ひらげる。
そこには、チュブルームの招待状が書かれていた。
喜んだミニサヤさんは、チュブルームに行き、
とんとん拍子でVtooberになっていった...
と言う内容。もはやちょっとしたものである。
すごいなぁ...精度が高いわ。
「こんにちは。貴方達が望むから、
仕方なく来てあげたわよ！私の名前？
知らないの？神宮寺サヤよ。...ょろしく...
にっ、日本生まれ！日本在住！
趣味は映画鑑賞！バトミントン！写真撮影！
今後はしっ、仕方ないから毎日投稿よ！
別に、恥ずかしいとかじゃ無いんだから！
こほん、次はコンポン達ね。
次も絶対、見に来てよね...？
貴方に見て欲しいとか、勘違いしないでよね！」
うぅん、いかにもなツンデレって感じやな。
しかし、
シンプルな故に売れそうな気ぃするけどな。
次の、コンポンの問題も可愛いよなぁ。
女の子や可愛い物が好きな人たちに好まれそうや。
かく言う俺もその一人かもしれへんな。
そんなこんなで、
１０、９、８、７、６、５、４、３、２、１...
ミニアニメが始まる。
森でいがみ合う狐の群れと狸の群れ。
そんな中、ふと出会った子狐と子狸。２匹は
種族間のしがらみも分からず
一緒に遊び、じゃれあう。
そんな所を両方の群れに見られ、
結果２匹は森を追い出された。
２匹は自然と落ち合い人間の街に行こうと
どちらともなく言い出す。
人間の街に来た２匹は
なれぬ人里に戸惑いながら、
気づけばVtooberになっていた...
という内容。可愛い。
「こんこんにちは〜」
「ぽんにちは〜」
「僕たちふたり」「コンポンの問題」
「「よろしくお願いしますこん（ぽん）」」
「僕たちの生まれは、どこかの森こん」
「そして今は、人の街に住んでるぽん」
「僕の趣味は、うどん屋さんと散歩だこん」
「僕の趣味は、絵本を読む事と遊ぶ事だぽん」
「こんれからの動画や配信は」
「当たり障りのない事をやっていくつもりぽん」
「ゲーム実況だったり雑談だったりこんね」
「そして週四日くらいであげていくぽん」
「僕たち、コンポンの問題に」
「遊びに来てくれると嬉しいぽん」
「こんれでチュブルーム三期生の」
「自己紹介は終わりみたいぽんね」
「最後の挨拶一緒にやるこん」
「みんなも一緒に、」
「「んじゃ、またね」」
あー、かわええな。
キャラクターファイル
Ｎｏ．１２ キュトクマ（本名不詳）
女性 Vtoober 年齢不詳
可愛いものが大好き。
三期生人気ランキングＮｏ．１。
クマのデザインはテディベ〇が好きだから。
マズルガードはただの彼女の性癖。
基本的に可愛いくて優しいキャラだが
時折ネタ的に闇の部分をだす。
彼女の動画の中でごくたまに
何かを壊す音が聞こえるという。
（マズルガードは作者の後付け）
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