この世界の森羅万象で、変わらぬものなどないのだと思います。
特に、人というものは変わりやすい。良くも悪くも、人の心はちょっとしたきっかけだけでも移ろいゆくもの。人が創り出した物も、時と共に移ろいます。
あのお屋敷に住んでいた夫婦……戦争という惨いものを見て、彼は変わり、果ててしまった。しかし、妻である彼女は、寂しさや大きな悲しみを背負っていながらも、変わらず生き続けた。
移ろう時代のさなかでも彼女は変わらず、彼をおもって生きた。タヌキたちは、それを伝えたかった……彼らのおもいは、いずれも温かく、変わらなかった。
激動の中でも、変わらぬものもあるのだと。
本当に素敵な物語を拝読させていただきました。改めまして、本当にありがとうございます🙇
作者からの返信
鹿山さん、2話の読了までありがとうございました!!
変わるものと変わらないもの。まさに2話で描きたかったことでした。
私自身、実際の戦争を知る人間ではないですし、知識と憶測だけでしか描くことができませんでした。しかし大切に大切に書いたエピソードです。中学生の子たちに届いてほしいと願うユウの最後のシーンは、私が願う言葉でもあったので、何か読み手の方に届けることができたらな、と思っております。
こちらこそ、拙作と出会ってくださりありがとうございました🌼 お言葉がとても励みになりました!
編集済
とても優しい物語でした。
前の章では、変わらずそこに在る家を、人を大切な物にしよう……そういう物語でしけれど、この章では、大切にしていても、変わらぬものなどなくていつかは消えてしまう。きっとその写真さえも……。だけれども、きっと何かの形でまた思いは伝わって、小さくとも繋がっていくんだ。
と、勝手に受け取らせていただきました。解釈違いだったらすみません。
作者からの返信
こんにちは。引き続き読んでくださり、ありがとうございます。
解釈違いなんてとんでもないです! むしろそのように受け取っていただいて胸がいっぱいになる思いです。小説で何かを読み手の方に与えられたら、心を動かせたら、と思っているので、たくさんのことを感じていただけたのならこれほど嬉しいことはありません。
2話は1話以上に力を入れた物語でした。本当にありがとうございました。
編集済
とても優しいお話でした。タヌキと言えば害獣のイメージが強いのですが、こんな風に人間を見守ってくれる優しいタヌキもいるのですね。家の記憶を写真に残してもらえて、チヨも安らかな最期を迎えられたと思います。
本話を読んで、寂れてしまった家でも、過去にそこに住んでいた人はいるんだという事実を改めて認識しました。他人から見れば不要な家でも、そこに住んでいた人達には思い出があって、それは簡単に忘れ去れるものではないのですね。
全体的に心温まる話なので安心して読めます。続きもいずれ読ませてもらいます。
作者からの返信
瑞樹さん、こんにちは。
2話の読了とコメントありがとうございます!!
丁寧に読んでくださってとても嬉しいです。「普段人が見向きもしないところにある想い」が描けたらいいな、と思う物語なので、瑞樹さんが感じてくださったことがまさに……!! という思いです。
ちゃんとお伝え出来ているのだなぁとホッとしました。
安心して読めるというお言葉、嬉しいです!! また時間とお心の余裕のある時に、ふらっと立ち寄ってくだされば幸いです。
不躾なコメント、失礼いたします。
拝読させていただきました。
とても美しい描写を丁寧に表現されているので、
ユウたちがいる空気感が伝わってくるようでした。
学もなければ、語彙力もない私には、
とてもではありませんが真似できません…
刺々しい内容の作品が多い中、
暖かく優しい物語でホッといたしました。
ゆっくり読み進めさせていただこうと思います。
作者からの返信
下東良雄さん、はじめまして。
数ある小説の中、花かけを見つけてくださってありがとうございます! そして素敵なご感想まで……描写はこの物語で一番こだわっているところですので、触れていただけてとても嬉しいです。
この「優しくあたたかい」こそが私個人の好きな雰囲気でもあるので、そこを気に入っていただけると私もホッとします。同じものを共有出来ているようで……本当に励みになります。ありがとうございます。
徐々に不穏も混じっていく物語ではありますが、基本は変わらずほのぼのしてますので、また時間とお心の余裕のある時に遊びに来てくださったら幸いです!
泣いた。
こんばんは!
今回もまた、ドラマチック。温かいストーリーをありがとうございます。
作者からの返信
卯月さん、続きも読んでくださってありがとうございます!
ドラマチックと言っていただけて嬉しいです。静かなお話であるために、ドラマのように波があるかいつも不安なところなので……こちらこそありがとうございます🌼