魔王様はお怒りです ~人間の王国が勇者召喚してオレの国にけしかけてきたので、ボコりに行きます~

やみよのからす

魔王様はお怒りです ~人間の王国が勇者召喚してオレの国にけしかけてきたので、ボコりに行きます~

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魔王様はお怒りです ~人間の王国が勇者召喚してオレの国にけしかけてきたので、ボコりに行きます~

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 ドッカーンッ!


 「オレの国のオーク村にカチコミ入れたのは、この国の勇者だってなーっ! お礼参りに来たぜ!このクソ人間共がっ!」


 「あーっ 多重結界で護られているはずの王宮の門がいとも簡単に吹っ飛んだ!」


 「責任者出せやこらーっ!」


 「あの頭からつま先まで真っ黒な全身鎧を着ているのは…魔王か!」


 「そうじゃーっ! お前ら大好き魔国の王様じゃーっ! 国王と勇者を出せやーっ!」


 「く…騎士団の名誉にかけて簡単に通してたまるか! 勇者様のところには既に呼びに行かせている! それまで時間稼ぎできれば俺たちの勝ちだ!王国は俺たちが護るぞ!」


 「「おーっ!」」


 「…威勢がよいこって。そういうのは嫌いじゃないがな。国を護りたいのはオレも同じだ。少しばかり痛い目見てもらうぞ」


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 「おれが王国の勇者ワタルだ! 魔王覚悟しろ!」


 「おお、やっとお出ましか」


 「騎士団のみんなが! なんて酷いことを。ワタル!私が治癒魔法で皆を助けるから、あいつの気を引いていて!」


 「分ったユイ! 頼んだぞ! 覚悟しろ魔王! この聖剣のサビにしてやる!」


 「聖剣なのに錆びるのか? 聖剣もずいぶん安っぽくなったもんだな」


 「くっ…言葉の綾だ! くらえ!」


 バキンッ!


 「な…片手で受け止めて握りつぶしただと…聖剣がこんな簡単に…」


 「まぁ他の剣よりは多少は良い物のようだが。その程度ではな。オーク達の村を襲ったのはお前だな?」


 「オークを征伐して何が悪い! 放置したら人間の村が襲われるだろうが!」


 「…オークが人間の村を襲ったことがあるのか?」


 「え? いや、この国の国王が俺たちを召喚したときに、魔物に襲われて大変なこの国を助けてくれって…」


 「そうよ!オークと言ったら女性攫ってあんなことしたりこんなことする代表みたいなモンスターじゃないの!」


 「つまり。言われただけのことを鵜呑みにしたままオレの国に攻めてきたわけだな」


 「え? そうだ!たまに魔物が境の河を渡って、こちらの国の村に被害が出ている!オレも討伐に行ったことが何度もあるぞ」


 「ふん…やはりそんな程度のことか。とりあえず、貴様に斬られたオークの仕返しはさせてもらうぞ。歯を食いしばれや!勇者!」

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 「おお勇者と聖女よ。魔王にやられてしまうとは情けない! …はやくその簀巻きになっている2人をほどいてあげなさい!」


 「魔王を目の前にしてよくそんなゆうちょな事を言ってられるな」


 「な! なんで魔王が王の間に?」


 「国王とやら、お前が魔国にこいつらけしかけた張本人ってことでいいんだな?」


 「き…騎士たちはどうした? そうだ勇者たちよ、無事ならはやく魔王を倒せ!私を護れ!」


 「…相変わらずだな、この国王は。とりあえず静かにしておけや。ライトニング(小)!」


 「あぴゃびゃびゃびゃびゃ!」


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  :

  :


 「さて、勇者殿。再度聞くが、なぜオーク達の村を襲った? そこの馬鹿王にけしかけられたとはいえ、お前にも考える頭くらいはついているんだろ?」


 「あんな豚の顔をしたやつら、邪悪で凶悪なモンスターに決まっているじゃないか! 討伐されて当然だろ?」


 「…じゃあ、そのオークに遭遇したところを話してみろや。…いいから話せや!ごらっ!」


 「く… 境の河を小舟で越えて森の中を一日ほど進むと、開けた場所に出たら村があって。どこの村だろうと思ったら、畑を耕しているオークを見つけたので剣を抜いたら、そいつが大声で仲間を呼び始めて。武装したオーク達に取り囲まれて剣を捨てろ!といわれたから、ふざけるな!と斬りかかってそのまま戦闘に。襲ってきた奴らは切り伏せたけど、そいつら思ったより強くてけっこう時間がかかって。その間に村の他のオーク達は森に逃げ込んでしまったな…。初っぱなからこの強さでは油断できないと、そのときにはそこで引き返したんだが…」


 「おまえの今の話のどこに、オークが邪悪で凶悪なモンスターだという説明があるんだ?」


 「え? いやだって…常識だろ?そんなの」


 「言葉を話し、手で道具を使い、服を着て、畑を耕し、家を建て、家族と暮らし、仲間を護るために戦う。そんなやつらがお前らには豚の化け物にしか見えないのか?」


 「いや、しかしあの顔は…」


 「まぁ人間から見れば特徴的な顔だろうし、樽みたいな体型だけど。それでもせいぜい鼻の形が違う程度の話で、他の造形は大差ないだろ? 二足歩行して言葉も話せるし手の指も二本じゃなく五本あるぞ」


 「そ…それじゃ…」


 「オレも医学的に検証したことがあるが。彼らは人と類縁の生物と言って良いだろう。正確には人の亜種で、交わっても子供も出来ないくらいには種が離れているがな。ゴブリンやオーガだってそうだぞ。ちなみにエルフや獣人はほぼ人と言って良いな。実際、人との間に子供も作れるぞ。…そいつらもこの国では魔族の範疇だったっけな? コボルドはさすがに、タヌキかアライグマあたりから進化した完全に別種族だけどな。でも可愛いぞあいつら。そもそも言葉が話せる時点でモンスター扱いはどうかと思うがな。」


 「そんな…」


 「つまり、お前たちは平和に暮らしていた村人達に問答無用で襲いかかった非道な連中というわけだ。どちらが凶暴で邪悪なんだ?」


 「ま…魔国では、スケルトンや死霊を操っているともきいているぞ」


 「それが出来る奴がいるのは事実だが。だからどうしたのが?」


 「え? いや邪悪だろ?死霊使いなんて」


 「お前には骨が無いのか?」


 「あるに決まっているだろ!」


 「なら魂は?」


 「み…見たこと無いけど。あるんじゃないのか?」


 「ならお前は邪悪なのか?」


 「え?」


 「骨や魂が邪悪なら、それらを持っているおまえも邪悪だろ?」


 「え? いや…あれ?」


 「死んだ人間を使役するために人を殺して廻るのなら、それは邪悪な死霊使いなんだろうけどな。そんなことが起きたのか?」


 「八十年前! 我が曾祖父の時代、当時の宰相を務めていた魔術士が死霊術を会得し、王城でたくさんの死霊を呼び出して暴れたという記録が残っているぞ! 死霊術士が邪悪でなくてなんだというのだ?」


 「ああ、その話ね。当時の宰相の妻が美人だから寄越せと当時の王、つまりお前の曾祖父が言い出してな。それに抵抗した宰相は、たまたま逃げ込んだ禁書庫で死霊術士の魔導書を発見、それを会得して反撃しただけだ。それに呼び出した死霊だって、その王に冤罪で殺された者ばかりだぞ」


 「う…うそだ! 我が曾祖父を愚弄するか?」


 「お前ら一族って、当時から全然成長してないようだな。その死霊使いは、今オレの国で宰相をしているよ。昔、王国から逃げてきたとか言って、いろいろ話してくれたんだ。百歳で大往生しそうなときに、魔国がまだ心配でしょうがないって自身でリッチになって、今はスケルトンやゴーストの文官を率いて内政に励んでいるぞ」


 「リッチが内政? スケルトンやゴーストが文官?」


 「あいつら、生前の記憶はそのまま持っているからな。経験豊かな文官が大勢現世に居残ってくれて、ほんと大助かりだ。あっと、一応一日8時間週休二日だからな。いくら疲れないと言っても、魂を休める時間は必要だろ」


 「スケルトンとゴーストが一日8時間週休二日で文官…」


 「宰相の所には、ひ孫や玄孫がよく遊びに来て、骨のおじいちゃんって慕われているぞ。まぁオレの見立てでは、あれは半分お小遣い狙いだろうけどな。はっはっは。」


 「リッチからお小遣い…」


 「残念ながら、長年連れ添った奥方は、満足したのか現世に留まることはなかったがな。それでも毎年お盆には帰ってきて、水入らずで過ごしているぞ。若い姿で戻ってくるから宰相も満更でもないようだけどな。でも骨だけじゃなぁ、はっはっはっ」


 「お盆…」


 「ちなみにゾンビは無しな。あれにふらふらされると、流石に衛生面でよろしくないからな。希望者には一旦骨になってもらってから憑依してもらうって形を取っている」


 「希望者?…いるのか?そんなの」


 「今、魔国の発展スピードはすさまじいからな。是非その行く末を見てみたいって文官や学者は多いぞ。それで、内政に励んでひ孫玄孫に慕われている邪悪な死霊使いがどうしたって?」


 「…そうだ魔獣だ! 魔力で凶悪な姿に変貌させた獣らに我が国の村々を襲わせているだろ! ここにいる勇者殿も討伐を経験しておるぞ!」


 「ん? 境の河の森には、結構な数の獣が住んでいるが。それがどうかしたのか?」


 「どうかしたって、魔国の領地からやってきた魔獣だろ! 魔国の侵略だ!」


 「ばかか?お前。…仮にだ。逆に王国側の森からそちらの獣が河を渡ってオレの国に来たら、お前らの侵略だと断じてもいいんだな?」


 「そんな無茶な言い草あるか! 森の獣まで統率できるわけがないだろ!」


 「同じ事言い返してやるぜ。確かにオレの国の森に住む獣は、土地の魔力のおかげでお前らの所よりでかくて強いかもしれないけどな。それでもうちの国民が普通に狩っている獲物だぞ。オーク村でも同じだな。河向こうに魔獣が行くことをそこで堰き止めているようなものだ。むしろ感謝して欲しいんだけどな」


 「それであのオーク達、妙に強かったのか。…国王様、なんか聞いている話とかなり違うんですけど…」


 「勇者殿!魔王の言うことに耳を傾けてはなりませぬぞ! 魔国征伐にむかった我が国の軍が何度撃退されたことか…」


 「おい。魔国から攻めた事なんてないぞ。それ、自分が侵略者だと自白したようなもんだろ?」


 「そ…それは…相手は魔族の国だぞ!! 人の世に徒成す存在だ! 攻め滅ぼさなければいけないのは自明だ! 教会のお墨付きももらっている!」


 「教会か…人とは違う異形の者だから悪だと断じて滅ぼすべきってか。勇者さん達よ、その辺お前さん達の価値観ではどうなんだい?」


 「…姿が違うだけで差別するのは…確かに間違っていることだと思います」


 「…そうよね。オークだゴブリンだと先入観で決めつけていたけど。たしかにそういう人種だと考えれば、具体的な被害がないのなら忌避するのは間違っているわ」


 「…そんな勇者様っ…」


 「おい!そこの王! 聞いてんのか?お前だよ! お前、二十年前にも、勇者召喚したよな?」


 「俺たちが最初の召喚じゃなかったのかよ!」


 「まぁ、あの境の河の向こうには王国より魔力も豊富で肥沃な大地が広がっているし。魔国の者を非人間として扱って奴隷にでもすれば、王国大儲け…なんて考えたんだろうな。何十年も前から大軍を出しては撃退され。諦めきれずに切り札として使ったのが勇者召喚だろう。たしか必要な魔力を貯めるのに二十年かかるとか言っていたな」


 「…その二十年前の勇者はどうなったんですか?」


 「ん~。そこの王様にでも聞いてみればいいんじゃね?」


 「国王様!その勇者はどうなったんですか?!」


 「…精鋭部隊とともに送り出したが。河を渡った後の消息は不明だ」


 「なにが精鋭部隊だよ! 6人パーティーでろくな装備も用意できずに、魔王を暗殺してこいって放り出したくせによ。おい勇者、お前が使っていた剣だって、聖剣なんてものじゃないぞ。見た目を豪華にしただけの普通の剣だ。教会に大枚払って聖剣認定させただけのな。まぁ頑丈には作ってあるから、勇者の能力ならそこそこ戦えるんだろうけど」


 「しかし! それでも勇者だぞ! 装備の多少の劣勢など、その能力で覆せるだろ?!」


 「まぁ二十年前は実際に帰ってこなかったわけだがな」


 「ぐぬぬぬ…」


 「おい、勇者と聖女。お前たち、オレを倒したあとはどうなるのかは聞いているのか?」


 「え? そのあとは報償と共に元の世界に返して貰えるって…」


 「さっき言ったろ。魔力を貯めるのに二十年かかるって。まぁ貯めた後に本当に帰して貰えるのかも妖しいところだが。…この国のことだ、どうせ次の勇者召喚に魔力を使っちまうんじゃね?」


 「二十年って…終わればすぐに帰れるようなことを言っていたのに…私達を騙したのね?」


 「くそ…やっぱヤバい方の異世界召喚かよコレ…二十年後に日本に戻ってもとっくに死亡認定されているじゃねーか」


 「そちらの事情はともかく。きみたちも召喚時の魔力で強化されて深く考えずに調子に乗ってヒャッハーとロールプレイしていたんだから。まぁ無罪とはならないよな」


 「そんな!…いや、無実の人達をあんなに殺したとあってはしかたないのか…これじゃ俺、通り魔と変わりがないじゃないか…」


 「反省はしているようで何より。まぁその辺の処罰については追々で。おいそこの王。まずは召喚魔法の核となる宝玉と魔術の術式書を前部引き渡してもらおうか」


 「そ…そんなこと出来るわけないだろ! 教会からの預かり物だぞ!」


 「やれと言っている。それとも、それらが命より大切かね? 皆殺しにしてから城を調査してもかまわないんだけどな」


 「く…いたしかたない…」


 「あと。敗戦の賠償金と、いままで魔国のについての嘘偽りを洗いざらい国民に告知してもらおうか。無駄な軍備とお前らの贅沢のために、結構な重税を課してきたそうじゃないか。叛乱を起こされないように、せいぜい頭を地面に擦り付けて謝罪するんだな」


 「そ…そんな…」


 「あの! 魔王…さん?」


 「ワタルだっけ? なんだよ?」


 「二十年前の勇者は、魔国に向かった後どうなったんでしょうか?」


 「…初っぱなにオーク族の騎士とやり合ってな。そのときにこいつらが単なるモンスターじゃないって気がついて、パーティー全員とそのまま魔国に投降したよ」


 「…取返しの付かないことになる前に気がつけたんですね、先代勇者は」


 「その後は魔国の首都に住んで。その異世界の知識でいろいろやらかしてな。科学、医学、商業、農業、工業と大革命さ」


 「知識チート、そっちの方向はありだったのね…」


 「で。魔獣狩りのときに知り合った猫耳の可愛い女性と結婚。子供も出来て娘は十二になったな。あ、猫耳っても耳がそういう形ってだけで、獣人と言われている奴らには猫との縁戚はないからな?」


 「く…うらやましい…」


 「ワタル!わたしがいるでしょ?!」


 「はいはい。こんなところて痴話喧嘩しない。二人の身柄はとりあえず魔国へ護送させてもらうから」


 「…はい。分りました」


 「じゃぁ、ボコった騎士達は聖女に治療してもらうとして。それが終わったら出発だな」


 ピッピッピッ


 「ああ、ミーナか? こちらでのお仕事は終わったから、迎えに来てくれ。城の門前の広場に着けてくれれば良いから。うん。じゃあまた後で」


 ピッ


 「魔王さん…それは一体?」


 「念話の類いを誰でも使えるようにする魔導通信機だな。いろいろ便利だから、今では魔国で三人に一人は持ってるんじゃないかな?これ」


 「そこまで魔国は進んでいるか…」


 「騎士達の治療は簡単に済んだわよ。魔王さん手加減していたのね。打ち身に、骨にひびが入るか単純骨折ばかりだったわ」


 バラバラバラ…


 「お、来たようだな。城の前まで行くぞ」


 「…手錠…いや、枷とかしないんですか?」


 「とりあえず免除しておいてあげよう。おい王! 先に宝玉だけ寄越せ。やけっぱちで無茶な方法で再稼働されたら面倒だだからな。術式書と賠償金は後日に回収と確認に来るからな。国民への説明をサボったときには、今度は手加減しない。……殺すぞ?」


 「ひっ…わっ…わかったからその魔力はおさめてくれ!。宝玉は、この玉座の上に填めてあるやつだ。これ持ってさっさと行ってくれ!」


 「ふん。きちんと履行できるのか、厳格に監査する必要があるかもな… ワタル、ユイ、いくぞ」


 ヒュンヒュンヒュン


 「ヘ…ヘリコプター?」


 「いいだろ?これ。魔導モーターと風魔法の組み合わせだな。さすがにこれは一般に普及とは行かないが。場所も大して取らないし、緊急に移動するときには便利だぞ。今回のオーク村の惨事も、魔導電話とこのヘリのおかげで、大事にならなくて済んだからな」


 「え? ということは…」


 「流石にリハビリが必要な奴らもいるが。死んだ者は居ない」


 「よ…よかった…」


 「パパ~っ、迎えに来たよ~!」


 「おおミーナ、ご苦労さま。操縦難しくなかったか?」


 「もう慣れたよ。私が城では一番上手いんだからっ!」


 「…子供がヘリを操縦してきた…しかも猫耳?」


 「さっ。邪魔が来ないうちにさっさと乗ってくれ」


 「あっ。はい!。…あの!、二十年前に召喚された勇者ってもしかして…」


 「その辺の話はあとあと。断言は出来ないが、召喚魔法のノウハウが手に入ったら、魔国の魔力と合わせて近いうちに再起動も出来るかもしれない。まぁ戻るかどうかは魔国でしばらく住んでからだな。なにせ発展が急すぎて、ついてこれる人が少ないんだよ」


 「「はい!」」


 「じゃあミーナ、出発だ!」


 「はーい、パパ。いっくよ~っ!」


 バラバラバラ………


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魔王様はお怒りです ~人間の王国が勇者召喚してオレの国にけしかけてきたので、ボコりに行きます~ やみよのからす @NAZ

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