第6話

その日は、彼女の家に泊まり、明日旅に出発することになりました。

そのことが決まったとき、彼女は、「レイラと言います」と自分の名前を教えてくれた。

そのとき、私も先生がつけてくれた名前を教えたら、「ルー様」と崇められてしまった。命の恩人だから、らしく私はとても恥ずかしいです。



次の日。

太陽がのぼり、鳥達がさえずりだしたころ、私とレイラは旅に出ました。

「ルー様、どこか行くあてはあるのですか?」

「あると思いますか?」

「思いません。……そうですね、ここから二つ山を越えた先にある、クリム国という非常に小さい国があります」

「クリム…、記憶にありませんね」

人でいう頭、にある端末にはそのような国の情報は全くありません。私には持っている情報がとてつもなく少ないだということがわかります。

「クリムは、グリティーンリ女神様が誕生したとされる地です」

「グリティーンリ女神様?」

「人をつくったとされる女神様です。行ってみる価値があるかと」

「それは、ピッタリですね。行きましょう!」


こうして、私とレイラは人をつくった女神が誕生したとされる、クリムに行くことになった。やはり、レイラと旅をすることにして正解ですね。目的地が定まりました。


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この世界の形 中崎ネル @377415

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