6年越しの恋

ビル

6年越しの恋

 もうすぐ大学生活が終わる。学生生活は長いようで短かった。来年の4月から、外資系企業のアメリカ本社で勤務する予定だ。でも、僕には恋している人がいる。その人とは、高校が一緒でずっと気になっていた。でも、僕はその人に話しかける勇気がなかった。モヤモヤしたまま高校卒業し、大学生活を送った。

 大学3年生になった。午前中の講義がなかったので、いつもより遅い電車に乗って大学に行った。大学につき、午後の講義の場所に向かった。僕の後ろの席から、女性の声がした。なんだろう。と思い後ろを振り返る。すると、その女性は、高校の頃から恋している人だった。僕は、ドキドキした。

高校の時のような終わり方をしたくなかった。僕は決心した。大学祭がある日に、告白しようと。



 ついに大学祭の日になった。大学祭とだけあって、人がたくさんいる。僕は、恋している女性を探した。その女性がいそうな所を必死に探した。あっ見つけた。僕は女性を呼び止めた。

「すみません。あなたは、百崎ゆりさんですか?」

「そうです。あなたは?」

「僕は、あなたと高校が一緒だったのですが………」

「ああ。翔太さんですか?」

「そうです。実は、あなたのことが高校生の時から気になっています。」

 言ってみたが、どんな反応するのだろうか…

 嫌われてしまったのだろうか…

「まあ!そうなんですか。実は私もあなたのことをお慕いしていました。でも、こんな私に釣り合わないと思って………」

「そんな事ないです。僕もこんな僕じゃ釣り合わないと思って今まで言えませんでした。」

「ふふふ。私達似た者同士ですね。翔太さん。これからよろしくおねがいしますね。」

「こちらこそ。」

 こうして、無事付き合うことになった。


 大学卒業して、3年後。

僕とゆりはアメリカに住んでいる。そして、おめでたい事に来年二人は結婚する事になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

6年越しの恋 ビル @marrs

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ