まず、素直になれないツン女子が好きなお方は、もう何も考えずにどうぞどうぞお進みください!
ソリが合わないと自覚のある(でもお互い相手の目を気にしているように見える)皇女の侍女カリンちゃんと、皇女の護衛トキツさんのお使いと、お祭りの一幕の話です。
じわりじわりとはじまる恋一歩手前の、見え隠れしはじめたふわっとしたやわらかい気持ちが、カリンちゃん側から描かれます。
お仕事熱心で、真面目なカリンちゃんが、追う視線や気にしてしまう様子がかわいらしく、でも一旦飲み込む姿がいじらしい。
最後のシーンの、魔法の世界ならではの特別な花火もとても綺麗でした。
あと、明かされた理由にちょっと笑いました。
今後の二人がどうなるのか気になる…!と思いつつ、しばらくやっぱり言い争いしてそうだなぁと、想像してそれはそれでほっこりしました。
この世界は魔物と契約を結んでいる人もいるのですが、トキツさんの相棒の魔物ギジーくんもかわいいです。撫でたい。
単体でも楽しめますが、スピンオフ作品でもありますので、普段の彼らも気になった方は同作者さんの「金色の月は空を抱く」もぜひ!
金色の月の読者さんは、こちらもぜひぜひ!