水晶の意地

 唐突に現れた『ワンダラー』。そして、それを咎めるかのように登場する魔法少女。

 まるで物語の一ページを見ているかのような光景に目を見開いた人々だが、その中には一般人であるはずの少女が、目の前の姿へと変身した瞬間を目撃した者もいるだろう。今まで謎に包まれていた魔法少女の一角が露になったこの時を見逃すまいと、自分たちを助けてくれる少女の姿を目に焼き付けるべきと、人々の不安と期待が混ざった視線が、一人の少女へと降りかかる。

 自身が魔法少女であるという秘密が露呈してしまったクォーツは、様々な感情の含まれた視線に晒され大きなプレッシャーが重圧となってのしかかるが、それでも気丈に『ワンダラー』へと歩みを止めない。この期待を、この視線を乗り越え、力に変えてこそ、自分が理想とするヒーローなのだから。

 身じろぎするたびに悪意をまき散らす『ワンダラー』と、歩みを進める度に悪意を消失させる少女の緩やかな小競り合いは、少女が力強く放った言葉により本格的な開戦の火蓋へと変わった。


「浄化の盾よ!ホーリークリスタル!」


 手に持つステッキを横に振るい魔法の言葉を放つと、屋上の装飾品や壁の一部が欠け、代わりに少女の周囲から屋上全体にかけて水晶の床が貼られる。光を透過し、濁りのほとんどが見えない程透明度の高いその水晶は、少女がステッキを振るうたびに四角、丸と形を変えていく。

 クォーツの一番の適正は、水晶の構築と操作だ。あらゆる鉱石、鉱物を水晶に改変し、自身の盾と矛として操る事こそ、彼女の本領である。

 使うのは魔法少女の基本的な魔法である浄化魔法。その魔法を自身の適正と合わせた結果、クォーツの操る水晶は唯一無二の新たな魔法へと生まれ変わった。常に浄化をし、防御の際は盾に、攻撃の際は鉾に。悪意を浄化しながらも、『ワンダラー』を消滅させる一手となる。他の魔法少女ではできない攻防一体のこの魔法こそ、クォーツの真骨頂であり、切り札だ。

 クォーツが狙いを定め、『ワンダラー』相手に杖を振りかざすと、床に敷かれた水晶の一辺が鋭いガラスのような形に変え、悪を滅する刃となり『ワンダラー』へと突き刺さる。めり込んだ水晶は、『ワンダラー』を消滅させるには至らないものの、悪意を削る一つの手段として有効なのが伺える。

 未だに覚醒しきっていない『ワンダラー』は、水晶が身体に入り込む度に苦悶の声を上げ、お返しとばかりに、聞くだけで身体が恐慌に陥る程の怒声を唸り上げる。

 その声が発せられた瞬間にクォーツが杖を横に持ち替えると、床の水晶が輝き撒き散らされた悪意ごと一切の害を取り除き、消し飛ばす。悪意を貫き、悪意を防ぐ。クォーツの戦術は、『ワンダラー』相手に十分に通用しているように見えた。

 しかし、『ワンダラー』がその身体をようやくとばかりに大きく動かし始めると、その雰囲気が一気に変わる。

 尋常じゃない程の悪意、恐怖、怒り。様々な負の感情を纏いながら、『ワンダラー』が複数の触腕を生やし始める。

 自身の脅威となる魔法少女の姿を認めた『ワンダラー』は、その触腕を振りかざし貫こうと伸ばす。

 目の前に迫る攻撃に、腰が引ける思いをしながらも、クォーツは水晶を操り盾として目の前へ移動させる。まるでガラスが砕けたかのような割れ方と音をした水晶は、自らを破壊に至らせた触腕へと突き刺さり、その身に傷を付けさせる。


(まず浄化魔法。次に攻撃魔法。触腕は身体で受けちゃダメ。悪意は定期的に消す)


 魔法少女学校で学び、先輩の姿から学んだ事を思い出し、反復しながら、丁寧に相手の攻撃を対処していく。

 『ワンダラー』の身体は悪意の集合体であり、当然その触腕も例に漏れない。その触腕に触れた瞬間、人は様々な狂気に蝕まれ、最悪は意識までがなくなってしまう。一般人よりも身体が強い魔法少女も例外ではなく、物理的な面で超人の魔法少女であっても精神的な攻撃は人並みでしかないため、悪意に耐性があり浄化をして弱体されているとはいえ、この攻撃には一番に気を付けなければいけない。

 触腕をいなし、撒き散らされる悪意を防ぎ、ワンダラーに攻撃する。

 この3つの行動がしっかり出来てこそ、魔法少女という言葉の頭から『見習い』が外れるのである。

 そして、魔法少女クォーツは『見習い』である。

 一度は敗北を経験した、見習いの魔法少女である。

 その理由は非常に簡単だ。


(攻撃する隙が、ない・・・!)


 適正を活かした攻防一体の魔法を操れるクォーツだが、その魔法力は他の魔法少女と比べるとやや少ない。そして、攻撃ができる、浄化もできる、触腕も防げるこの魔法は、操作面でも性能面でも利便性がありながらも、特化している魔法と比べては威力に欠ける。特に、守りの面では非常に優秀であるのだが、攻撃面での一番の使い方は牽制である。水晶を自在に操り、触腕を防ぎ、反撃も行うことも出来るこのスタイルというのは、本来一人で戦うのに向いた魔法ではなく、誰かと組んでこそ本領を発揮する。

 しかし、理由はそれだけじゃない。

 触腕は防げてはいるし、悪意も常に浄化しきれている。ならばあとは攻勢に移るだけだ。浄化魔法の操作を一時的に破棄し、攻撃魔法を使い、相手にダメージを与える。魔法少女の基本的な動きでもあり、クォーツだって有効な攻撃魔法は十分に使える。

 隙が無いと思い込んでいるのはクォーツだけで、触腕が傷つく度に『ワンダラー』は怯み、そして慎重に行動をし始めている。魔法を切り替える隙は十分にあるし、相手が反撃してきても、また防ぐことだってできる。

 だが、クォーツはその行動に移らない、移せない。

 何故ならクォーツには、敗北した時の恐怖が脳裏に焼き付いているからだ。


(怖い怖い怖い・・・!!また、失敗したらどうしよう・・・!あの時も、こんな感じに・・・!)


 初めての『ワンダラー』の討伐に先輩と同行した時は、恐怖で足が竦んでしまった。これじゃダメだと恐怖を克服している時に、唐突に『ワンダラー』に遭遇してしまった。今と同じように。

 学んだことを活かし、触腕を防いで、攻撃魔法を使う時に、ミスをしてしまった。『ワンダラー』の背に隠れていた1本の触腕に気づかなかったのだ。勢いを止めることができず、触腕に捕まってしまったわたしを襲ったのは、わたしを否定し、蔑む、もう一人の自分だった。

 『どうして助けてくれなかったのか』『魔法少女なのに誰も助けられないのか』『人を助けられないのなら辞めてしまえばいい』

 もう一人のわたしは、その日から毎日のように、わたしを責めた。魔法少女に戻りたいと願うわたしの前に進むための一歩を、否定して、踏みにじる。ヒーローになれなかったわたしを、認めてくれない。

 そして今も、そのわたしが囁いてくる。

 『また同じ失敗をするのか』『お前はヒーローになれない』

 わたしは、魔法の力を信じている。でも、魔法を使う自分を信じきれない。

 いまこの均衡している状況を崩してしまえば、また同じようにあの触腕に捕まってしまうかもしれない、そう思ってしまうだけで、攻勢に移れなくなってしまっている。


 クォーツと『ワンダラー』の攻防は、時間がかかるにつれて均衡が崩れていった。攻勢に移るきっかけを掴めないクォーツの魔法力が、段々と限界へと近づいているからだ。

 水晶を動かし、触腕を防ぎ、その破片で攻撃をしているものの、それだけで倒せる程怪物は優しい存在ではなく、触腕を防ぐクォーツの動きも精彩を欠いてきた。

 そして明確に、天秤が片方へ傾く瞬間が訪れる。

 『ワンダラー』がその身をひときわ大きくし、無差別に触手を叩きつけ始めたのだ。錯乱しているとも思えるようなその行動は、それまでの行動とはまったく違った結果を生み出した。

 床の水晶は砕け、叩きつける度におびただしい量の悪意が撒き散らされ、周囲の空気が暗雲が立ち込めたかのように歪んでいく。『ワンダラー』の最大の特徴ともいえる、建物などの障害をすり抜けるはずの身体にも関わらず、叩きつけた箇所のコンクリートの床や壁にはヒビが入り、激しい衝撃波が肌に伝わる。

 『ワンダラー』の物理的な具現化。『真化』と呼ばれるこの状態は、周囲の人々のマイナスの感情を取り込み続けた結果、悪意の純度が高まった時に移行すると言われている。この状態で発見された報告がごく少数でしかなく、真偽すらまだ確かめている段階ということを考えると、最悪の不幸という他ないだろう。

 尋常じゃない量の悪意を取り込んだ末純度を高め、結果真化まで至った『ワンダラー』は、物理的な被害を及ぼすまでにその身を成長させ、凶暴さもいままでの比ではなくなっている。

 どこからともなく現れて、どこかへ去っていく『ワンダラー』。この徘徊者が討伐されることなく悪意を集め続けた結果が、最終的に目の前の存在へと変わるのだという事実は、この場の人々を絶望の底へ陥れるのに十分すぎるほどだった。

 床を叩き続ける『ワンダラー』の行動を阻止するために、クォーツは全力で魔法力を流し込むが、このままではじり貧なのは火を見るよりも明らかであった。

 しかし、床に敷いている水晶の盾を解くわけにはいかない。

 物理的な攻撃手段を手に入れてしまった『ワンダラー』の触腕は、建物にヒビを入れる程の威力を持っているからだ。仮に水晶の盾を張り直すのが遅れた場合、最悪の場合建物が崩れる結果となってしまうだろう。


(床を守らないと!?このままじゃ、ダメ・・・!)


 床が崩れないように急いで張り直しを行う為に、魔法を発動し水晶を復元させるクォーツ。だが、そんな彼女の行動を読んでいたのか、『ワンダラー』が無慈悲な一撃を見舞う。


「きゃああああああぁぁっ!??」


 いままで床を壊すために動かしていた触腕が、その瞬間を狙って一斉にクォーツへと向かってきたのだ。

 反射的に盾を目の前に動かしたクォーツだが、いままでの衝撃とは非にならない威力の攻撃を受けたクォーツは、盾での防御が間に合ったにも関わらず恐ろしい勢いで床に身体を擦り付けて飛ばされる。尋常じゃない量の悪意が集まったその攻撃は、水晶の盾では防げない程に強力になってしまっていた。攻勢に移る事も出来ず、そして攻撃すら防ぐこともできなくなってしまった状況は、この場の勝者を決着付けるものとしては十分だろう。

 『ワンダラー』は、邪魔者の排除を確信づけるために、ゆっくりと移動する。


 腕も、脚も傷だらけになってしまい、そして心までが折れかけてしまいそうだ。相手の攻撃はもう防げない。他の魔法少女の到着まで、時間稼ぎもすることができない。

 どうしてこうなってしまうんだろうか。

 やっぱり、わたしは魔法少女失格なんだろうか。

 脚に力が入らない。杖を掴む手に入る力が、徐々に緩んでいく。

 貰ったはずの勇気が、その手の中から零れ落ちていく。

 『もう頑張らなくていいんだよ』『どうせ誰も助けられない』『だって魔法少女失格なんだから』

 否定する言葉すら、出てこない。

 闇が深くなり、悪意に飲まれる中、わたしは前に進むための足を


「お姉ちゃん、頑張って!!」


 止められなかった。

 気づくと傍に、小さな女の子がいた。

 ここは危険だよ、早く逃げて。そう言いたいのに、もう、自分の口からは何もでなかった。

 その女の子は泣きながら、そして恐怖に怯えながらも、わたしに、言葉をかけてきた。


「お姉ちゃん!お願い、頑張って!負けちゃやだ!!」


 大きな、全力なその声援は、屋上にいる誰しもに届くように響き渡る。そして、『ワンダラー』の咆哮にも負けないその言葉を皮切りに、人々が口々に応援の言葉を放つ。

 頑張れ、頑張れ、頑張れ。大勢の人が、わたしに言葉を向ける。

 わたしは、頑張っている。もう、全力を出した。それじゃ、ダメだろうか。

 そんな風に、わたしの心を蝕む声がする。捻くれたわたしが、わたしを罵る。

 でも、でも、違うんだ。これは、勇気なんだ。ヒーローが勝つための、魔法の言葉なんだ。

 腕は痛い、脚も痛い。身体はボロボロで、痛くて、泣きたくて、立ち上がるのだって精一杯だ。

 でも、心は折れていない。まだわたしは、前に進める。

 手に力を込め、杖を掴む。

 脚に力を込め、立ち上がる。

 みんなの勇気を貰って、敵へと向かう。


 立ち上がったクォーツを見て、『ワンダラー』は明らかに怒りの感情を露にする。何故立ち上がるのか、何故邪魔をするのか、何故目の前から消えないのか。

 言葉としての明確な意思を伝える手段はないものの、敵意を強くした『ワンダラー』からはそういった感情が伝わってくる。

 今度こそ、全力で、排除をする。

 クォーツを殴り飛ばした時と同様に、触腕を振りかぶり、そして身体ごと全力でぶつかりにいく。勢いの乗った全身は、風切り音が聞こえる程の速度でクォーツまでの距離を瞬時に詰め、ぶつかる瞬間に触腕まとめられた触腕が振り下ろされる。

 迎えるクォーツは床の水晶全てを纏めて、勢いが乗り切る前の触腕の根本に割り込ませる。

 水晶が割れ、ガラスの砕けるような高音が何重にも響き、破片が『ワンダラー』に、そして魔法の制御をし切れていないクォーツに、突き刺さる。

 『ワンダラー』の勢いは、厚く重なった水晶の盾により勢いを失った。しかし、その程度で止まる『ワンダラー』ではない。

 一回でダメならば二回すればいい。こいつの攻撃は鬱陶しいだけだ。

 振り下ろした触腕を戻し、もう一度叩きつけるべく、高く高く振り上げる。

 水晶の盾の枚数はもう心許なく、ひび割れ欠けた状態で防ぐことなどできないだろう。

 『ワンダラー』が勝負を決めに掛かった瞬間、クォーツもまた、覚悟を決める。

 例え相打ちになろうとも、仕留めきる覚悟を。

 『ワンダラー』の触腕に当たれば、自分はただでは済まないだろう。悪意に飲まれるだけでなく、水晶のように砕け散ってしまうかもしれない。

 しかし、ここで何もできないよりはいいだろう。守るべき、勇気をくれる人がいるんだから、怖くない。何が何でも、みんなを助ける。

 それが、わたしの意地だ。


「全てを貫いて!クリスタルランス!」


 周囲の水晶が手に持つ杖に集まり、一つの鋭い槍へと変化する。クォーツ自身の身長よりも長いその槍は、ただ鋭さだけを求めた輝きを持って、己の敵へと向けられる。今まで頼りにしてきた盾を捨て、一点を貫くことに全力を賭した攻撃魔法。防御という手段の一切を捨てたこの魔法こそが、クォーツの意地の具現化であろう。

 クォーツは杖と一体となった水晶の槍を構え、『ワンダラー』の身体へと狙いを定める。


(どれだけわたしが未熟でも、この距離なら外さない!)


 振り上げた腕など目に映らない。身体を貫き、滅ぼすまで、止まる事は出来ない。

 『ワンダラー』が触腕を振り下ろす。クォーツが大きく一歩前に踏み込み、手に持つ槍を前へと突き刺す。

 両者の全力が交わされる時、先に辿り付いたのは輝く水晶の槍だった。


「うおおおおおああああああ!!!!!」

「||||||||||||||」


 声を張り上げての渾身の一撃。輝きを増した光の槍は『ワンダラー』の身体へと吸い込まれ、深く、深く突き刺さる。

 怪物が上げる大きな慟哭が、その威力を裏付けしているだろう。

 しかし、怪物は止まらない。

 全力で懐へ踏み込んできた少女へと、水晶を砕く触腕を目一杯に振り下ろす。

 自らに振り下ろされる危険に、少女の中の本能が強く警鐘を鳴らす。

 だが、彼女は止まらない。二度とこないチャンスを手放すわけにはいかない。


(わたしは、ヒーローなんだ!!)


 敵の討伐と自身の身を交換に出した代償が、覚悟の揺るがぬ少女に降りかかる瞬間、強烈な閃光が迸る。

 何かが弾ける軽い音。

 目の眩むような光の中、振り下ろされていたはずの触腕が弾け飛び、なんらかの衝撃により怪物が怯んでいるのが見える。

 何が起きたのかはわからない。ただ、千載一遇のチャンスが回ってきたことだけは明らかだ。

 クォーツは最後のトリガーを引くべく、水晶の槍と一体になっている杖に向かって、魔法の言葉を放つ。


「砕けて!ブレイク!」


 言葉を発すると同時に、手に持つ槍が破裂する。大量に飛び散った水晶の破片は、鋭い刃となって『ワンダラー』を囲うように漂う。

 突然、水晶の槍が体内で弾けた『ワンダラー』は、苦悶の声を上げながら痛みに動かされるかのように身じろぎをする。しかし、自身を傷つけているのは動けば動くほど体内を引き裂き続ける水晶の破片。悪意を片っ端から削り切るその断片は、動きが緩慢になってきた『ワンダラー』にも容赦をしない。自身の危機を悟った『ワンダラー』は、身体から伝わる痛みを全て無視し、目の前の敵を排除すべく無理やりにでも身体を動かす。しかし、弾け飛んで残り少なくなってしまった触腕は、周囲を漂う水晶の破片により引き裂かれ、全身もまるでかまいたちにあったかのように傷を深くしていく。

 徐々に狭まる水晶の渦に捕らわれた『ワンダラー』は、光り輝く世界の中に閉じ込められる。

 破片が集まり、一つの水晶の塊となった瞬間、人々を脅かす悪夢は消え、そしてそこには、正真正銘ヒーローの姿だけが残った。

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