第15話:小説の完成

それから小説作りのスピードが飛躍的に上がった。

3日で完成した。

出てくる人物は当たり前だが偽名を使っている。

早朝新聞社に電話した。

そして指示通りメールで小説を送った。

そんな中のいちごさんへのメールである。


『お便器ですか?

 僕は便器です(笑)って下ねたかい!(笑)

 あーあーマイクのテスト中ー。

 失礼しました。

 って事で最近はどうかな?

 暑い日が続いていますね。

 夏ですもんね。

 夏は夏いなー。

 って事で一句。

 

『夏が来て 春が恋しく なる季節 夏陽炎と 春よい桜』

 

 意味は夏と春を比較してやっぱり春が好きだという一句です。

 だって早春ですもの(笑)

 今日は気持ち良い天気なのでもう一句。


 『雲が来て 夏空隠す 空模様 夕立の雨に 踊る草達』


 意味は良い天気が続く今日この頃、夕立が来たら草達も喜ぶだろうなといった思いです。

 暑さに負けないよう頑張りましょう!                     』


と、彼女からのメールである。


『私は元気です。

 セミの声がすごいですね。

 夏だなって思いますよ。

 と言う事で一句。


 『セミ時雨れ 梅雨時後の 木々達の 葉ずれの音に 耳を傾け』


 意味はうるさいセミの声の中の木々たちのおしゃべりに耳を傾けていると言う感じです。

 もうすぐ夏本番ですね。

 今年は一緒に海行きましょう海!

 という事でまた。

 P.S. 2句も作るなんてすごいですね(笑)

    嬉しかったです。                            』


しばらくして新聞社から連絡があった。

今日から小説を掲載するとの事だった。


エンドロール


それから1年後、2人は結婚した。

印税がそこそこあったので、2人北海道に引っ越した。

そこでひっそりと執筆活動しているといったわけだ。

今後もこっそりと本を出すかもしれませんよ。

では、アディオス!

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