第6話 もしも、「ヒカル」が謙虚な人間だったら?
もしも、ヒカルが謙虚な人間だったら?
それについてちょっと書いていこうと思う。
※このあたりは空想です。
Youtuberである「ヒカル」も苦労して今の地位に上り詰めた一人である。
大手事務所に所属する同じだけの登録者数を誇るM(仮称)のアベレージ再生が30~50万再生という事を考えれば
「ヒカル」の実力は疑うことはないだろう。
取材班は、ヒカルに突撃インタビューを始めるのであった。
しかし、それでも尚、彼は「自分は売れない」と言い張るのだ。
「私なんかよりもよっぽど凄い人はいっぱいいますからね。俺は、まだまだです」
謙虚な姿勢を崩さない。
「……でも、あなたはこの世界ではトップに近い存在ですよね?」
「そうですね。まぁ、上位層にいるとは思いますけど……」
「なら、もっと自信を持ってもいいんじゃないですか? 正直言って、あなたの動画を見て、僕だって『これは勝てない』って思ったんですから」
「ありがとうございます。……でも、それは勘違いですよ。僕はそんな大した人間じゃないです」
「……またそれですか」
このやり取りは既に何回も繰り返している。
最初は謙遜する彼を褒めていたのだが、段々とそれも面倒になってきてしまった。
彼の動画には確かにクオリティの高いものが多いし、人気が出るのもよく分かる。
ただ、彼の自己評価の低さだけは納得がいかなかった。
確かに、今の時代はネットを中心に活動している芸能人が多い。
そのせいもあって、自分を売り込むためにもYouTubeを活用している人は多い。
実際、僕の知り合いにも何人かいる。
だが、だからと言って、彼がそこまで卑下する必要もないと思うのだ。
「でも、やっぱりヒカルさんが一番凄いと思いますよ」
「ありがとうございます」
「いえいえ。本当に凄いですよ」
と、そこでインタビュアーは一息つく。
すると、カメラマンの方からこんな言葉を投げかけられた。
──ところで、ヒカルさんの目標とするチャンネル登録者数は何万人くらいなんですか?
──えっ?……ああ、俺の登録者数ですか? 500万人居ればいいところです。
書いていて思ったけど、本人のイメージが崩れるのでこんなところで。
Youtuberヒカルの考察~ヒカルが如何に凄いか見てみよう~ すたりな @sutarina
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