タイトルからは想像もつかない大真面目な現代異能バトル作品

笑いの本質って、緊張と緩和なんですよね。
この作品は、緊張と緩和が上手いです。

設定はよく作り込まれていて、文章もしっかりしています。そして、ストーリーはシリアスに展開していきます。

ですが、そこにたびたび、タイトルにある聖癖剣なるものが登場します。

聖癖剣とは、古来より伝わる人間の欲望の象徴たる“性癖”と理の一部である“権能”を宿した聖なる武器類のことです。

これがね、緊張感を上手く和らげてくれるんですよ。

色んな性癖が武器の能力となっていて、その性癖の名称を敵も味方も大真面目で叫びながら戦闘してるところがメチャクチャ面白いんですよ。

電車の中で読むことをオススメできない稀有な作品です。

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