第二十七癖『戦闘、氷の聖癖剣士』
「他の班の剣士と試合?」
「ああ。本来は交流を兼ねた親善試合のようなものだが、今のお前が経験しておくべきだと思ってな。どうだ、興味はないか?」
とある日の昼食時、突然閃理がそんなことを提案してきた。おにぎりを一つむしゃりとかじって、よーく噛みながらその話を考える。
ふーむ……確かに悪い話ではないだろうな。実際俺の相手をしてくれている閃理とメルはかなりの実力者。でもぶっちゃけ実力差がありすぎるのが祟ってかマンネリ化の兆候も感じ始めてるところだ。
俺は今日までの訓練で一度も白星判定を貰ったことはない。未だ手も足も出ないし、パターンもある程度見極めが付くようにもなっているものの勝てたことはない。負け続けてきて何十何回目だろうか。
「第二班の二人は今のお前より僅かに強いくらいの実力だろう。今の成長度合いを知るだけでなく、俺たち以外の剣士の戦い方を学ぶ良い機会だ。考えるだけでもしておいてくれ」
なんでも第二班の幻狼と凍原は入ってから大体一年程度しか経っていない十分に新米と言えるレベルの剣士らしい。つっても俺は入った直後だからあいつらとは11ヶ月以上の差があるけど。
そう言われると前向きには考えたくなる。そろそろ勝ちらしい勝ちを手にして褒められ……もとい、強くなりたいところだ。
それに加え俺は闇に狙われている側の剣士。
俺は奴から必ず龍美の居場所を聞き出さなきゃならない。そのためにも最低限食らいついていけるだけの技術を得ておかなければ。
いち早いレベルアップのために手段は選ばないつもりではいる。焦っているつもりではないにせよ、経験するのは早い方がいいだろう。
十分に噛み砕いたおにぎりを飲み込んで、俺はこの提案に同意の相槌を打つ。
「んぐっ、……うん。それいいね。他の剣士とも練習試合やってみたいな」
「そうか。だが申し込みは戦う本人がする決まりがある。試合を申し込む班のリーダーに電話をして許可を貰うだけだ。もし出なかったら他のメンバーに試合のことを伝えてほしいと頼めばいい。勿論、リーダー本人に改めて伝えるのも忘れるな」
そういうことらしい。ちょっと面倒だけど、俺のレベルアップのためにも仕方ないよな。
てなわけで昼食を終えて、少しだけ電話の時間を取らせて貰った。スマホには最初から第二班全員分の連絡先が入ってるらしいから、それを使う。
リーダーは勿論舞々子さんだ。いやぁ、俺自分から電話かけた経験ほとんどないからめっちゃ緊張するわ。相手が絶対に優しくしてくれるのは分かっていても、ドキドキが止まらねぇ。
それはさておきいざ候。短縮ダイヤルからの~通話ボタンをタップ!
着信待機中の音が何故か
そんな心配をしつつ数十秒くらい待ってるが一向に電話に出てくれない。あらら、もしかしてお取り込み中か?
約一分経過。全然出てこねぇ……。これはダメそうだ。
「舞々子は出なかったか。訓練中なんだろうか?」
「やっぱりそうなのかな。
「馬鹿言うな。
とのこと。やっぱり
ふむ……でもまぁあっちの着信履歴には残ったわけだし、折り返してくれると信じて次のメンバーに電話だ。
どっちにしようかな……。凍原ってなんかあんまり仲良くしてくれなさそうなイメージがあるし、幻狼はそもそも喋らなさそうだしなぁ。
……いや、決めた。幻狼に電話だ。電話越しなら喋れるタイプだと信じていざ候。
……が、やはり出ない。おいおい、まさか全員スマホを近くに置いてないのか? 急な連絡が来たときどうするんだよ。
やはり待っても出なかったので、残るは凍原だけとなる。ああー……なんかヤダっていうのも失礼だけど、きついこと言われそうでちょっと苦手意識があるんだよなぁ……。
いっそ後から電話かけようかな。実際それが一番確実だと思うんだけど、俺だって家事とかあるから時間ないんだよ。
仕方ねぇ。背に腹は代えられないんだから、まずはやってみるべし。これで出なかったら
せめて普通に会話出来る人であってくれ~。緊張の面もちで三度目の正直へ。
いたって普通の着信待機中の音を聞いて数秒──がちゃりと通話が始まる音が聞こえた!
『もしもし。どちら様でしょうか?』
ま、マジで出てきた! まさか本当に出てくれるとは思わず、ドキッとしたけど、そもそも俺のこと覚えてるかな?
「あ、えっと……俺、って言って分かる……かな?」
『……剣士専用の番号を使ってオレオレ詐欺ですか。度胸だけは一人前ですね』
俺の馬鹿野郎。こればっかりは相手の言う通りじゃねぇか! 詐欺って疑われたら元も子もなるわ!
変な誤解を与えてしまうという凡ミス。俺としたことがなんて馬鹿なことを。俺自身の名誉のためにも急いで誤解を解きにいく。
「あっ、ごめん。俺、焔衣。焔衣兼人。この前入った第一班の……覚えてる?」
『そうでしたか。ええ、勿論です。それで、何のご用事ですか?』
なんだよ、覚えてくれてるじゃん。でもやはりというか案の定というか、返ってくる言葉は氷の聖癖剣士なだけに冷ややかだ。
何だか気が引けるなぁ……。変に緊張して言葉も出にくくなってきたし、なるべく早めに用件を伝えなければ。
「え、えと……あのさ。本当に唐突で悪いし、何より俺なんかがいきなり言うのもアレなんだけどさ……」
俺の口下手ァ! あんまり言うのに時間取られたら悪い印象を持たせちまうだろ! ただでさえ最初にやらかしちまってるんだからさぁ。
待て待て。でも多分このまま話しても変に口ごもってより最悪な方向に行くのは分かっている。まずは落ち着いて、ゆっくりと、そしてはっきりと言うぜ。すぅ──と吸って、息を吐きつつ本題を伝える。
「その……、
『……ふぇっ!?』
……あれ、なんか言葉足りなかったか? いやでも剣士同士だからこれくらい端折ってても伝わるよな。
多分班同士の交流も兼ねた訓練があるってのも知らないはずはないだろうし、きっと大丈夫でしょ。
『い、いいい一体急に何を言うんですか……!? 一度会食した仲とはいえそんなことをいきなり了承するわけには……!』
「……そうだよな。いきなりこんなこと言ってごめん。でも、もしそっちがよかったら次会う時に俺と(練習試合)して欲しい。(今の)俺と(
『はっ、はひぃ……!?』
なんか、あっちも緊張してるのか? もしかしたら別の班と訓練するのも初めてなのかもしれない。もしそうだとしたら気持ちは分かるぜ!
なんだかんだで緊張の申し込み通話にはなったけど、どうやら凍原も認めてくれたようだ。うん、なんだかんだで良い奴じゃんか。
『しっ、仕方ありませんね。私なんかでよ、よろしければ……! 不束者ですがよろしくお願いしま──』
「ありがとうな。じゃあ舞々子さんに練習試合の相手になって欲しいって伝えておいてほしい。後でまた電話してアポ取るけどさ。んじゃな」
よし、取りあえず許可は取れたな! 後は凍原がこのことを舞々子さんに伝えて、良い具合のタイミングで改めて電話して正式な許可を貰う。これで完璧だぜ!
さて、一抹の問題は解決だ。訓練に戻ろうっと。
「……焔衣。今の電話の相手は凍原でいいんだな?」
「え、そうだけど……。舞々子さんも幻狼も出てこなかったし、仕方なかったとは思うけど」
「ハァ────……。焔衣の馬鹿。青音、可哀想」
「ええぇ……。俺何かした?」
振り返ると何故か戻ってきているメルと一緒に閃理が頭を抱えていた。え、俺何かやっちゃってた?
もしかして初手オレオレ詐欺紛いの挨拶から始まったことか? それ以外なんにも心当たりないんだけど……。
閃理だってリーダーが出なければメンバーに許可を取るよう言っておいてやれって言ってたし、別に何も間違ったことしてないはずだが。
このことを問い直してもメルは何も教えてくれない。閃理に至っては「誤解をさせたことは謝っておけよ」、と言うだけでそれ以外は何も言わなかった。
うーん不可解だ。何も分からないまま訓練に戻るけど、本当に何をやっちまったんだ俺は。誰か教えてくれよ……。
†
そしてあの後に舞々子さんと連絡を取り合って、偶然にも一班と二班の現在地がそう離れていないことも判明したため練習試合は速攻で可決された。
翌日、指定された場所で落ち合うためにそこへ車を向かわせて、たった今合流したところ。大体一週間弱くらいか? 随分と早い再会だ。
「他班との練習試合なんていつぶりでしょうかね~。半年ぶり……いえ、もうちょっと前かしら?」
「まぁ、大体十ヶ月かそれくらいだろう。それとだが手は抜かなくてもいい。そっちも本気で向かってきてくれ」
「勝手にハードル上げないでほしいんだけど……」
第一班の運動場に集った俺ら聖癖剣士たち。準備運動をしつつ、側で嫌な交渉をしている閃理に向けて不満を漏らしておく。
とはいえ本気の勝負じゃなきゃ実力が付かないのは当たり前だ。手を抜かれるよりかはマシかと自分を納得させつつ俺は試合に望む。
第一回戦は凍原青音。俺の電話に出てきてくれた聖癖剣士だ。
あいつが所持する聖癖剣は【
俺の剣とは真逆とも言える属性だ。果たしてあの剣にどこまで通じるのか──戦わないと分からないよな。
一歩前に踏み出て運動場の中央へ移動。凍原も同じく向かってくる……けど、俺の目と鼻の先にまで近付いたらぷいっとそっぽを向かれてしまった。
ああ、本当に何かやっちまってたんだなぁ、俺。ちょっとショック。取りあえず素直に謝っとけばいいよな……?
「凍原、昨日は急に電話して悪かった。正直今もよく分かってないけど、俺、あんたを誤解させたみたいな言い方してたらしい。そのことについても謝る。ごめん」
「そっ、そのことについては気にしてはいません。勝手に誤解するような解釈をした私にも非はあります。そちらが謝ることはありませんので……」
変に言い訳せずに謝ったら、顔を赤くされながらも許してくれた。なんだよ……結構良い奴じゃん。きつい人っぽそうだなぁって考えてたのが申し訳なくなってきた。こっちについても心の中で謝罪しておこう。
しかし、一体俺は凍原に何の誤解を生んでしまっていたのか……これはまだ分かりそうもないな。
「ではこれより第一班所属“炎熱の聖癖剣士”焔衣兼人と第二班所属“氷の聖癖剣士”凍原青音の試合を始める。両者、位置について──」
まぁそれは一旦脇に置いておくとして、今はとにかく試合に集中だ。
閃理による試合開始の合図が始まろうとしているので、急いで気を引き締める。
相手は俺より約一年間分の戦闘経験がある剣士。二度
勝てるか負けるか……は二の次。一番大事なのはこの戦いで何を得られるかだ。
「すぅ──ふぅー……。よし、いざ尋常に勝負!」
「勿論です。一年の差がどこまで離れているのかお見せします」
大きな深呼吸をした後、お互いに剣を構えて準備を整える。
この試合のルールは一試合15分を3セット、暴露・開示・リード可。敗北条件は降参か運動場の床にある枠内から押し出されることだ。
これが終わったら次は幻狼が相手をしてくれることになっている。休憩を挟むとはいえ連戦にはなるが、これも特訓の一環。気は抜けない。
勝敗そのものに意味は無いけど、やっぱりこういう親善試合みたいな戦いくらい一勝はしたいよな。相手が一年先輩の剣士であっても負けるな、俺!
「用意──……始め!」
「やあああああ──ッ!!」
各剣士が見守る中で試合開始の合図が飛んだ。ここから先は真剣勝負。取りあえず攻めて行くぞ!
速攻速攻! とにかく攻める強気なスタイルで凍原を追い込む。ただ攻めるだけなら一番簡単だからな。
とはいえ相手は先輩剣士。俺の攻めに対しても冷静に対応してくる。全部の攻撃をいなされてしまった。
剣士である以上、剣を受け流す技術くらい覚えてるよな。俺も早く完璧にマスターしたいところだ。
「くっ……」
「よっし、イケる!」
執拗な攻めで防御をさせつつじっくり枠外へと追い詰めていく作戦。そして攻めの一太刀で凍原に両手を使ったガードを取らせることに成功したぜ。
体勢は有利、このまま押し切って枠の外まで押し出すまでだ──
「……甘いです!」
「しまっ……!?」
【聖癖開示・『クーデレ』! 凍てつく聖癖!】
が、ここで凍原は聖癖開示を使ってきた。
おいおいおいおい! これじゃ剣じゃなくて氷のバットじゃねーか! この事象につい驚いてしまった俺は剣に込める力を思わず弱めてしまう。
「よそ見は厳禁ですよ!」
当然この隙を逃してくれるはずもなく、凍原の一転攻勢が始まる。
気が付けば枠線まであと数歩。これ以上下がるわけには……いかねぇよなぁ!?
「このっ……! これならどうだ!」
【聖癖リード・『ピグマリオ』『スプリットタン』『擬獣化』! 聖癖三種! 聖癖融合撃!】
「あの時のコンビネーションをここでも使うか」
「あっ、僕の聖癖……」
土俵際まで追い込まれた俺は咄嗟にリード。選んだ聖癖たちは俺の得意技になりかけているコンボを発動させる! そうだな……こいつの技名は──
「
「分身……!」
俺の身体から分かれた二つの分身。本物も合わせて三人の焔衣兼人が出現した。
龍の聖癖剣士でさえも困惑させる分身。これなら何とか現状を切り抜けられるはず!
案の定この技は意表を突けたようだ。左右に陣取る分身に気を取られて本物である目の前の俺を押さえ込む剣の威力が弱まったのを感じる。
ああ、こっから一転攻勢返しだ! 一気に
「本物は……」
「へっへっへ、当ててみな」
スカすと痛いぜ! 何せ偽物の俺の正体は触れれば火傷する炎の塊なんだからな。実体の無い存在じゃねぇ。
周囲をぐるりと囲って、凍原を翻弄する。別に遊んでるわけじゃない……あっちがどう出るかを待ってるんだ。さぁ、いつでも来い!
「やむを得ません。少々強く行きます。覚悟してください」
【聖癖暴露・
暴露撃を使うか! どんな効果なのか分からない以上、下手な迎撃は出来ない。こっちだっていつでも暴露撃が出来るよう構えておく。
凍原の剣、
これは……竜巻? いや、違う。こいつはただの竜巻なんかじゃねぇ。まさかこいつは──
「吹雪のファンタジア!」
次第に大きくなっていくそれは、凍原のかけ声と同時に力を放出する。
そう、これは吹雪だ。猛烈な冷たい風を生み出して、雪や雹も同時に操って超局所的な自然現象を再現するとは!
そして吹雪の竜巻を宿す剣が振られると──この運動場は一気に極寒の世界へなっていく!
「うおっ!?」
この瞬間、猛烈な冷風に煽られて二体の分身は一瞬で散らされた。それだけじゃねぇ、まだ凍原の攻撃は終わってない!
分身を消滅させた氷と氷の竜巻はそのまま本物の俺へと向かって襲いかかる。これに巻き込まれたらただじゃ済まされない……!
だったら、こっちもやるだけだ。聖癖暴露撃──行くぜ!
【聖癖暴露・
「
氷と雪の竜巻には炎と熱の竜巻をぶつける。相反する属性同士、どっちが押し切れるか勝負だ!
発動される俺の技。
「はあああああ──っ!」
「おおおおおお──ッ!!」
そして白と赤のうねりが真っ正面から激突。これにより衝突している所で小さな水蒸気爆発が連続して発生し始めた。
ぐぬぬ……やっぱ強ぇ。本気出してるつもりだけど全然押し返せない。流石一年先輩なだけあるぜ。
まずいぞ。俺の技の中で持続時間が最も短い焔魔追炎召はこのままだとガス欠を起こすだけだ。
うむむ、省エネモードでやるか? それでやるならもう少し長く持続できるけど、すぐに押し返されるだろうな。
あっちの技は俺のと違って持続時間長そうだし、一体どうすれば……?
「やはり強いですね……! 私の一番威力のある技を相殺しにかかるとは。
「そっちこそ。俺の分身を簡単に破るなんてすげぇよ。流石先輩だぜ。剣士として負けてられねぇ!」
お互いに技を賞賛し合いするが、その一方で拮抗していた二つの竜巻は白い竜巻が押し始める。
やば……もう限界だ。感覚で分かる。もう間もなく技が切れる。うおお、あともうちょい踏ん張れぇぇぇぇ……!
「ですが……私にも剣士としての
「あっ……!?」
はっきりとそう聞こえた途端、焔魔追炎召はプスンと鎮火。そして本気の一押しをする凍原の竜巻が俺を飲み込んで一気に枠外まで吹き飛ばしてくれた。
そのまま壁に叩きつけられる俺。ズルズル壁から滑るように落ちて凍った床に頭からぶつかった。
ま、負けた……。やっぱりそう簡単に白星なんてくれないよな。
「勝者、“氷の聖癖剣士”凍原青音!」
「当然です。初戦から敗北などというみっともないことは第二班として出来ませんから」
この勝利は当然と言わんばかりの態度で勝ち誇った顔をする凍原。
ははぁ、ドヤ顔するくらいの表情の豊かさもあるんだな。思ってた以上に普通の人って感じがするぜ。ちょっと安心。
それはそれとして初戦は敗北のスタートを切る。幸先は良くないな……いいや、まだあと二戦あるんだしここから逆転するぜ。
体勢を立て直しつつ、二戦目へ望む準備だ。軽い休憩を挟んでから再び運動場の中央へ。
そして試合再開──でも内容は割愛。だって結局この後の二戦も負けちゃったし、
でもこの戦いで学べることも多かった。やはり閃理の言ったとおり、この練習試合は俺にとって必要なことだったと思う。
さて、今度は幻狼が相手だ。幻影の聖癖剣士……聖癖章でも結構お世話になってるけど、剣はどんな戦い方をするんだろうか。ま、今度こそ勝ってみせるけどな。
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