セーラー服の少年勇者とスモック姿の魔王少女

神奈いです

セーラー服の少年勇者とスモック姿の魔王少女


遥かに広がる荒野に降り立った人影二つ。


そう、それは邪神の導きで世界征服を企む魔王とそれを討伐すべく運命づけられた勇者だった。



だったのだが、そこに居るのはセーラー服を着た中学生ぐらいの少年。

そして幼稚園児が着るようなスモックを着込んだ小学生ぐらいの少女である。



「似合っておるぞ勇者」

スモックを着込んだ少女が言う。両サイドでくくったロングの黒髪が可愛さを増している。


「……貴様もな魔王」

セーラー服を着た少年が吐き捨てるように言った。ショートカットにした栗毛の少年っぽさとセーラー服のスカートが違和感たっぷりである。




二人の常識でもこれは明らかに可愛すぎる衣服である。

恥辱と憎しみに顔を真っ赤に染め上げながらお互いの顔を睨みつける二人。



「勇者呪文!聖天降る雷鳴ッ!!!」

「魔王呪文!邪炎龍極魔陣ッ!!!」


お互いに必殺の呪文を放ちあう。



シーン……



魔王城での死闘で周囲を焼き払い時空をゆがめた極大呪文が。


そよ風一つ起こさなかった。




「……やっぱり魔素が足らんな。極魔神様の力も感じぬ」

「なぜ聖天神の加護がないんだよ?!勇者の力はっ?!」



少女趣味というか特殊な趣味の恰好のまま、二人は頭を抱えてうずくまった。




その隣には謎の金属とセラミックでできた謎の機械の残骸が散らばり、

巨大な塔のようなものが地面に突き刺さっていた。



二人にはわからないが、これは恒星間移民船で使われるような大気圏突入用シャトルが大破しているのである。


そう、ここは銀河主要航路から外れた辺境惑星。

星間国家戦争や犯罪組織の抗争、銀河の危機などが吹き溜まり、力が秩序を駆逐した世界。


軍事用途や娯楽用途に遺伝子操作された危険生物が割拠し、暴走AIの殺戮ドローンが徘徊。

宇宙海賊や密輸組織、そして文明を失った蛮族がひしめく第一級危険地帯である。


 ― ― ― ― ―


先に立ち上がったのはセーラー服の少年勇者だった。


「状況を整理しよう」

「……そうだな、このままでは埒があかぬ」


スモック姿の魔王少女も応じて立ち上がる。


「えっと、僕は勇者アクスタリオス、長い長い冒険の旅の末、魔王ジュスゼータを討伐した。そう、したんだ!」

「ああ、三回も殺されたぞ余は。痛かった」

「……その恰好で痛かったとか言われると悪いことをした気分になる」


セーラー服の少年勇者はちょっと申し訳なさそうな顔をしたが、すぐにこいつは邪悪な魔王だと思い直す。

こんな可愛らしい少女の姿だからそんな気になるが、これはなんかの欺瞞ダマシに違いない。


元の姿は邪炎に揺らめく黒衣をまとった巨大な骸骨姿だったはずだ。


「で、余が最後の命を取られたときに、極魔神様が最後のチャンスとして力を注いでくれたのだが」

「それは感じたぞ!そしたら聖天神さまが介入されて」

「聖魔の至高神の力が衝突し、時空が崩れ、気が付いたらこの荒野だ……これそっちの神様が悪いんだよね?」

「何を言う、そっちの神のやり方が下手……まぁよい。で、時空崩壊したから、おそらく我らは異世界にいる」


魔王が結論付けた。

「それに近い状況なのは確かだ……聖天神さまとのリンクも切れちゃってて繋がらないし、大精霊の力も感じない。全部が魔王の幻惑魔法かとも思ったけど、そっちの魔力も一切感じない」


「余も同様だ。何も感じないどころかこの世界には魔素マナが少なすぎる。異世界で間違いないだろう。……で、この世界に来た我らに対し、そこのアイアンゴーレムが突然襲ってきたから、返り討ちにした。このゴーレムの仕組みも見たことがないものだ」


スモック姿の魔王少女が謎の機械の残骸を指さす。


転移直後に巨大なアイアンゴーレム……二階建ての家ほどある暴走AIの殺戮ドローンに襲われた二人は、とっさに魔法でそれを撃破した。


「ああ、その途端、体中の魔力が急激に吸い出されて、僕は勇者の全装備を消失してしまった」

「勇者の装備はそっちの神の力で作ったモノだからな、聖魔法の発動に消費してしまったのであろうな。余の身体も同様だ」


ん?勇者は自分の姿を魔王の姿を見比べた。

勇者はもともと15歳で神の力を授かったので、そのまま装備を失っただけだが、魔王の身体は?


「……え、魔王のその姿って素なの?」

「正確には120年前の余じゃな。あの骸骨姿はあくまで魔力で作った戦闘モードである。恰好よかったであろう」


スモック姿の魔王少女がなぜか偉そうに小さな胸を張っている。

やけに可愛いからやめてほしいと勇者は思った。



「で、ゴーレムを撃破したらこっちも下着姿で、なぜか下着姿の女の子がいたから、そこの塔で服を探して着せたんだけどさぁ?!魔王なら先に言えよ?!」

「どうりで変に優しいと思ったぞ」


勇者は下着姿の少女を保護しなければと思って、塔にしか見えないシャトルを探索して見つけた服を少女に急いで着せたのだが、勇者は男物の服がどうしても見つからず、唯一サイズの合ったセーラー服を着るしかなかったのである。


で、自己紹介したところ少女が魔王少女だと判明したのである。


「じー……」


スモック姿の魔王少女は少年勇者のセーラー服をじろじろ見ている。

「あ、あんまり見るな……スカートは似合わないから……」

「……よく考えたら余がそっちの服のほうが良いのではないだろうか、交換しろ勇者」

「そっちの服こそ着れるかっ!」



勇者はスモック姿の自分を思い描いて、死んでも嫌だと思った。

……だけどセーラー服の魔王は可愛いかもしれない。

一瞬変な考えがよぎったのを慌てて打ち消す。少女姿だろうとこいつは魔王だ。



「……」


見ると魔王が周りを見回している。きょろきょろと落ち着かなさそうだ。


「どうしたんだ魔王。まだ敵がいるのか?」

「あ、いや、そうではないが……その……」


もじもじしながらシャトルの裏に進んでいく魔王。


「なんかあったっけ?」


不思議に思った勇者がついていくと、魔王は顔を真っ赤にして。


「トイレだからついてくるなっ!」



怒られた勇者が慌ててシャトルの逆側に退避する。



……何もない荒野に水音が響……


「あーー!あーー!あーー!」


荒野に魔王の悲痛な叫び声が響き渡り、水音を打ち消した。




「……」


戻ってきた魔王少女は恥ずかしさで顔を真っ赤に染めていて黙りこくっている。

セーラー服の少年勇者はどうフォローしてよいか分からずおろおろしていたが。


「だ、大丈夫!聞こえてない!ほら、耳を塞いでたから!」

「……本当だな?!……くっ……風魔法の一つも使えればこんなことには……」



そんなこんなでワタワタしている間に、勇者はすっかり魔王を討伐することは忘れていた。いや、覚えていたとしても魔法の一つも使えない少女を殺す気にはなれなかったが。


《とにかく、状況を把握。魔王が悪いことするならとっちめないと。それはそうと……なんか新しい世界を探検できるのはこれはこれで楽しそうだ!》


勇者はどこまで行っても冒険に心を惹かれる少年なのであった。


 ― ― ― ― ―



セーラー服の少年勇者とスモック姿の魔王少女は彼らが「堕ちた塔」と名付けたシャトルの中を探索したが、使えそうなものは何も見つけられなかった。


なにせストレージの開け方すら分からないのである。たまたま墜落の衝撃で開いていたクロゼットと、同じく飛び散っている紙のマニュアルやタブレットも文字が全く読めずに使えそうになかった。



やむを得ず食料を水を探すために移動することになった。なんか荒野のはずれに森っぽいところが見える。あそこなら何かあるのではないだろうか。




魔王と勇者は魔力や神の加護はお互い失っているが、素の体力だけは残っていた。

長年の冒険で鍛え抜かれた勇者の足は荒野を軽々と駆けていく。


魔王も高位魔族としての体力はあるのだが、魔力の使い過ぎで幼女に近い少女の姿まで退化してしまっており、純粋な力比べをしたら勇者に適わないのは明白だった。


しかし、この姿になってから勇者からだんだんと敵意を感じなくなった。最初に本気で殺し合ってたのがウソのようだ。


むしろなぜか優しいぐらいである。


魔王は現状を冷静に分析し……そして結論に至った。


《なるほど、勇者はロリコンだから余に惚れているのだな。では上手く騙して、せいぜい余が力を取り戻す役に立ってもらうとするか》




魔王がふと気が付くと、荒野を走りながら勇者がこちらを見ていた。


《ふふ、やはり惚れているな》


魔王がにやりと笑みを浮かべたのを見て、勇者は安心したように前を振り向いた。


《うん。普通の女の子に見えるけど、悪いことをしないように見張らないとね》



 ― ― ― ― ―




森に入り、手分けして探索するために勇者と別れて食料と水を探していた所。


スモック姿の魔王少女は宇宙海賊たちに捕まっていた。

宇宙海賊たちは3人、それぞれ


「ええい、離せ!離さぬか!」

「おいおい暴れんな……おお?!意外と力が強いぞこの幼女」


「……話し言葉は通じるのになぜ書き言葉は読めぬのか」

「何言ってるんだこいつ」


魔王は異世界転移の仕組みに少し疑問を持ったが、そんなことよりも逃げないといけない。

海賊たちは魔王の顔を品定めするように確認して言う。


「うん、俺にはちょっと小さすぎるが顔は可愛いな、そういう趣味のやつに売れるんじゃね?」

「嫌じゃー?!」


魔王はなんとか振り払おうとするが、鍛えている海賊には力で敵わない。


「動くなってんだろが!」


ズガーン!!!


ビームライフルが魔王の後ろに生えていた木をなぎ倒す。

《な、なんじゃこの魔法矢マジックミサイルの威力は?!》


魔王は海賊の持っているビームライフルの威力に怯えた。いや威力自体は全盛期の魔王にとって大したことはなく、防御用の魔法はいくらでも知っている。ただし魔素マナ切れの素の状態でこの魔法矢マジックミサイルを放つ魔道具を使われては命に係わるだろう。


「お、おとなしくなったぜ。拘束しとけ」

「安心しろ、ちゃんと優しいロリコンに高く売ってやるから」


「むーーー?!」

両手を後ろに回され、親指をロックされた魔王は、さるぐつわをかまされ連行された。


《……奴隷売買をする文明はあるみたいじゃが……売られるのは困るぞ?!……勇者は……?》



魔王は助けを求めるように勇者を探している自分に気が付いた。


《な、なんで勇者を求めておるんじゃ余は?!魔王じゃぞ?!……そもそも勇者が余を助ける義務も、こんな魔法矢マジックミサイルを使えるやつらと戦う理由もないだろう!?いくら勇者が余に惚れているロリコンでも命を懸ける理由など……》




「魔王を売るとか、おじさんたち悪人だね?」

「あん?!」

「スカート?!見え……」


バキッ!


声と共に森の木から飛び降りた勇者がスカートに気を取られた海賊の顔を蹴り飛ばす。


「見るなよっ?!」


着地した勇者がスカートを抑えて海賊に向きなおる。


「くっ?!この幼女の仲間か?!」

「こいつも割と顔はいいぞ!捕まえろ!銃は使うな!」


顎を蹴り飛ばされた海賊が一人倒れたが、もう二人が一斉に勇者に襲い掛かった。

セーラー服姿の少女ならば、鍛えた海賊二人がかりで捕まえられる。銃で傷つけたら値段が下がる……そう思った海賊たちは、あっさりと思い知らされることになる。



バコンッ!!!

「ぐああっ?!


勇者が隠し持った木の枝で海賊の頭を振りぬくと、木の枝が木っ端みじんに砕けた。

たまらずに倒れる二人目の海賊。


「こ、こいつ?!」


そして勇者は素早く3人目の海賊の懐に飛び込み、つかみかかろうとする手を取って。


「とりゃっ!」

「うわあああ?!」


奇麗に海賊を投げ飛ばした。

魔王討伐のところまで鍛えぬいた勇者が鍛えたぐらいの海賊では相手にならないのであった。



 ― ― ― ― ―


「むーー?!」

「大丈夫か魔王?」


魔王のさるぐつわを外し、指の拘束を外した勇者が優しく声をかける。


「……あ、ありがとう……ってなんで余を三回も殺した勇者に礼など言わねばならぬ!」


ぷいっとそっぽを向く魔王。


「はは……そりゃそうだよね。でもまぁ、無事でよかった。怪我もないみたいだし」

「勇者に心配されるなど……」


魔王は謎の動悸がして仕方がなかった。

そもそも圧倒的強者だった魔王が情けなく捕まって優しく助け出されるなど初めての経験である。


《勇者に心配されて怪我がなくて安堵されるなど……胸がムカムカして堪らぬ……はっ?!こ、これはあまりにも自分が情けなくて……怒りだな?!》


「……なぜ助けた!」

「なんでって、あたりまえじゃない」


勇者はきょとんとしながら返事した。


《……あんな危険な魔道具をもっているやつらにほぼ素手で戦うのがあたりまえ?!あたりまえなほど……余に惚れているというのか?!》

「う……ぐ……」


何か胸に暖かいものがこみ上げてきて、魔王が思わず声を漏らす。

《こ……これは?!》



「だ、大丈夫?やっぱり怪我してない?」

「や、優しくするな?!」


胸の温かいものが急激に高まっているのを感じて、魔王は頬を染めながら勇者を振り払った。


《この力は一体……》


 ― ― ― ― ―




「……てめえら!!何をいちゃついてやがる!ぶっ殺す!」

「えっ?」


勇者が振り向くと、海賊が高さ3メートル近い鉄の鎧を身にまとい、再戦を挑んできていた。

金属とセラミックの複合装甲を機械でくみ上げた戦闘用の装甲兵器。


強化外骨格パワーアーマーである。



ビシュッ!!!ドシュッ!!!


ビームライフルから放たれたエネルギーの塊が勇者の周りの木をなぎ倒した。


そしてビームライフルを撃ちながら強化外骨格パワーアーマーが迫ってくる。


「しまった、魔法矢マジックミサイルか!?」


海賊の狙いは勇者だ。


それを見てとった勇者は太い木に隠れながら距離を詰めるために移動を開始した。


ビームライフルは細い木ならば軽く貫いてしまう威力だが、ある程度太い木ならばその身が焼け落ちるのと引き換えになんとかエネルギー弾を受け止めることができるようだ。


《巨大なアイアンゴーレムだが……バランスを崩せば何とか!》

急いで作戦を組み立てて勇者が進む。これだけ大きなアイアンゴーレムなら鈍足でバランスも悪いはずだ。


「おのれちょこまかと!」

「やぁっ!」


勇者が強化外骨格パワーアーマーの足元を狙って蹴りつける。

人間離れした打撃で海賊の強化外骨格パワーアーマーが揺れる。


「効くか!」

「硬ってええ?」


しかし、AI制御の強化外骨格パワーアーマーは瞬時にバランスを立て直してしまった。


《だめだ!なんとか逃げるしか!》


「魔王!武器や呪文なしじゃこいつに勝てない……逃げ……」


撤退に転じた勇者が見たのは、黒いオーラをまとって空中に浮いている・・・・・・・・スモック姿の魔王少女だった。


「ハッハッハッハッハ!!!戻った!力が戻ったぞぉ!」

「な、なんだこのガキっ?!!個人用ロケットブースターなんて持ってたか?!」


高らかに笑い声をあげる魔王少女に、海賊が驚きの声を上げる。


「よくも余を売り飛ばそうとしたな……魔王呪文!邪炎龍極魔陣ッ!!!」


ゴオオオオオッ!!!!



魔王の呪文とともに黒い灼熱の炎の柱が海賊の足元から天に伸びていく。


「ギャアアアアアア?!」

火竜ですらも焼き尽くす地獄の黒炎が、強化外骨格パワーアーマーを包み、瞬時に溶かしつくしてしまった。




「ひええええ?!」

「なんだありゃ?!核融合兵器かぁ?!」

余りにも信じられない光景に生き残った海賊たちが逃げさり、戦いは終わった。




 ― ― ― ― ―



「ま、魔王……」


セーラー服姿の少年勇者が拳を握りしめて宙に浮かぶスモック姿の魔王少女に相対する。

もし、魔王がまた破壊を繰り返すならば、勇者が倒さなければならない。


「ふははは!力が戻った以上余は……あ、あれ……ふぎゃっ?!」


ドサッ。


ふっとオーラが消えうせ、魔王が地面に激突した。


「あいたたた……なぜじゃ?!力が戻ったと思ったのに?!」

《くっ……力が戻ったと思ったら呪文一発分だけじゃったか……悔しいぃいい》


悔しさに地面でもがく魔王を見て、勇者が駆け寄って抱き起す。


「……大丈夫?」

「な、なんとか……大丈夫……って余を抱くなぁ?!」


恥ずかしさで顔を真っ赤にして勇者を振り払う魔王。


「あ、ごめん。でも助けてくれてありがとう」

「……あんなの、偶然に魔力が戻っただけじゃし……」


自然に笑いかけてくる勇者の顔を見て、ぼそぼそと言い訳をする魔王。


また胸がドキドキしてきた。そして暖かいものが胸に流れ込んでくる感覚が。


《……また……勇者が余に優しくすると……沸く?!》


魔王は現状を冷静に分析し……そして結論に至った。


《そうか!余に惚れている勇者が余に尽くすと、魔素マナが集まりやすくなるのだな!》


すべてを理解したスモック姿の魔王少女は頭一つほど見上げながらセーラー服の少年勇者に告げた。


「勇者よ、余に優しくすることを許す」

「……いや、許されなくても魔王が悪いことしないなら酷いことしないけど?」

「む、それは違う気がするぞ」

「何が?!」





 ― ― ― ― ―




魔王は知らない。

高位魔族は魔素マナを集めやすい性質をしているが、感情が高ぶるとそれが加速することを知らない。圧倒的強者で心が動かされることもなかったから。

今までに感じたことのない感情ならそれがさらに加速することを知らない。

そんな感情を感じたことがなかったから。


勇者は知らない。

自分が魔王に初めて優しくした人物であることを。

圧倒的強者の魔王に対等に関われる人物なんていなかったことを。


二人は知らない。

ここは神に見放された世界であることを。

そして滅びが迫っていることを。


そして二人の話がどうなるか。

まだ誰も知らない。

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