第33話

「トオル君、どうよ。彼。いい感じじゃない」

「そっすね…」

「あー飲みなおそ。気、使ってセーブしてた。つまみあったかなぁ」

「チーズ…サーモンとか」

「あ、そうだ、そうだ。買ってきてくれてたね。ありがとう、トオル君」


運転手がバックミラーごしにちらりと目を向けたが、真澄は気にせずトオル君の唇を吸った。


「…ちょっと真澄さん」


真澄は寝言のように、トオル君、トオル君とつぶやいていた。


「やっぱ、あの人ヤバい。それにあの銀行、吸収合併される」


真澄の攻撃にトオルははっきりといった。


「ン?なによ、ちょっと」

「桃子さん、あぶないかも」

「ン?桃子?あぶないって、どういうことよ」

「帰ってから、ア…」

真澄の手がトオルの股間を攻め立てていた。彼は真澄をあやすように、何度もイナシテいた。

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