第50話 ワイバーンをテイムしよう

孤児院でもう少し話をしたのち、俺は羊のしっぽ亭に向かった。


「ペレネ―、久しぶりだね。」

「ああ!ヨウイチロウさん久しぶり!」

「今夜宿に泊まりたいんだけど、部屋に余裕はあるかな?」

「あるよ!泊って行って!」


その後最近のことをいろいろ話したり美味しい夕食を食べたりして楽しい時間を過ごした。


翌朝、俺は屋敷に戻ることにした。


その前に近いうちにラガドの街に帰ってくることをマロンバロン商会に伝えてもらうようにペレネ―に頼んで、門を出た。


ミラーを呼んで再び空の旅を満喫して屋敷に帰った。


「おかえりなさいませ、ヨウイチロウ様。」

「ただいま、ミユ。朝早くから申し訳ないんだが、屋敷のみんなを外に呼び出してくれるかな?」

「かしこまりました。何をなさるのですか?」

「ちょっとラガドの近くで捕まえてきた魔物をみんなにテイムしてもらおうと思ってね。」

「わかりました。皆さん今はダイニングで朝食を食べていらっしゃいますから呼んでまいりますね。」

「よろしく頼むよ。」


「「「「「「「えええええええーーーーーー!」」」」」」」」

ディメンションホールから9体のワイバーンを取り出して屋敷の前の庭に並べて待っていたら屋敷から出てきたみんなが叫んだ。

期待通りのリアクションである。


「おはよう。昨日このワイバーンたちをラガドの街の近くで捕まえてきたんだ。まだテイムしてない。みんなにテイムしてもらおうと思ってね。」

「私にもミラーさんのようなワイバーンが!」と目をキラキラさせているリリアン。

「見たところ9体いるようですが、リリアン姫を入れても子供たちは8人。もう1体は誰がテイムされるのですか?」とパーカーさん。

「パーカーさん、あなたですよ。ワイバーンをテイムしてみませんか?」

「本当ですか!私がワイバーンを!」と興奮したパーカーさん。とてもうれしそう。

「ええ、子供たちの稽古もつけてもらっているし、ちょっとしたお礼です。」

「ありがとうございます!ミラー殿に乗って以来ワイバーンでの空の旅の魅力に魅せられてしまいまして。」と照れながらおっしゃる。


その後みんなに寝ているワイバーンの中から自分がテイムしたいワイバーンを選んでもらった。


まずはワイバーンが覚醒しても身動きをとれないように拘束魔法をかける。

重ねてテイムがしやすくなるようにワイバーンが怒り狂ったり怯えたりしないようにする精神安定の魔法をかける。


そのうえで闇魔法を解くべく聖魔法のアウェイクニングをかける。


「グルルゥ」


「お、ワイバーンが目覚めたぞ!」とパル。

「よし、じゃぁ、後はモコモコウサギをテイムした時と同じように魔力を込めて念じるんだ。でも、モコモコウサギとは比ではなく強力な魔物だからちょっと頑張ってね。」

「あ、できたよ!」とサリー。

「私もぉできたぁ!」とルカ。

「おお!私もできました!」とパーカーさん。


次々とワイバーンのテイムに成功していった。

いやぁ、これで竜騎兵隊を作ることができる。

楽しみだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界転生スライム研究 @yurayura1923

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ