第83章 超巨大ウイルス?⑩

 近づいてきたパクリロボットの大きさに、キアヌたちは驚き眼をみはった。ガイガーの巨大ロボットの1.5倍はありそうだ。なるほど、このロボットならガイガーのロボットを粉砕できるだろう。それでも巨大怪物たちと比べればかなり小さい。だがパクリロボは対格差を感じさせない、ものすごいパワーを発揮した。


 自分より身長が50メートルも大きな怪物をなぎ倒した。そのボディーも頑丈だった。怪物との殴り合いでも圧倒していた。パクリロボと超巨大怪物の大バトルは、大地を深く抉って窪地にするほど凄まじく、巨岩も粉々に砕き破壊し続けた。ドスン! バシン! という地震のような地響きと殴り合う音がキアヌたちの耳を騒がせた。


 だがそこに、他の怪物たちが加わると、形勢は逆転した。1対4のバトルでは勝ち目はない。2mの巨人4人と1.5mの小男が戦うようなものだ。このままだとパクリロボは袋叩きにされ、惨殺されるだろう。


 それでもパクリロボは果敢に戦いを挑んだ。1対4の凄まじいバトルが始まった。だがいくら勇猛でも相手が悪すぎる。パクリロボがふらついて膝をつくと、怪物たちは一斉に飛びかかってきた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る