第83章 超巨大ウイルス?⑨

 だが苦戦は予想以上だった。キアヌたちは怪物に叩き潰されない距離まで退いた。


「これじゃ、1体も倒せない」

 カストロが声を落とした。


「あれはなんだ?!」

 鑑真が驚いた声を飛ばしてきた。


 怪物たちの背後に物凄い勢いで突進してくる巨大なものに、みんな眼を奪われた。形が見えてきた。超巨大ロボットだ。ガイガーロボットの生き残りなのか? いや、その外見からして、どうやら違うようだ。


「私だ。ガーピスだ。私が戦っている隙に、怪物たちの体に絶対零度弾を撃ち込め」

 ガーピスが巨大ロボットの頭部に乗り、マジンガーZのように動かしていた。


 まさにマジンガーZのパクリじゃないか。パクリロボは、ガイガーと大王を倒すために極秘に開発していたガーピスの最終兵器だった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る