第79章 火星の小さな守護神⑨
計器に続いて両翼、本体も凍り付きだしていた。エンジンもやられそうだ。寒さに強いアリーナの強化ボディーも、さすがに凍り付きそうだった。
「恵吾、恵吾何処?!」
アリーナは顔を引きつらせ、目を凝らし続けた。
「お願い生きていて」
必死に探しながら、祈り続けた。
絶対零度の冷たさは、想像をはるかに超えていた。ヒューマノイドでさえ、確実に凍死する寒さだ。だがアリーナはたとえ自分の身がどうなろうとも、宮島を見つけるまでは、ここを離れるつもりはなかった。
宮島を助けられるなら、自分の身はどうなっても構わない覚悟だった。
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