第78章 竜司の仇①
聞いていた俺は、激しい怒りで煮えたぎっていた。憎悪と憤怒が爆発寸前だった。
こいつが、竜司を……!!
強い殺意の眼で、虫唾が走るゾルダーを睨みつけた。今すぐにでも粉々に粉砕して復讐したい思いが、全身に湧き上がっていた。だがあまりにも巨大すぎて無理なのはわかっている。それでもこの自分の手で殺したい思いが、全身に激しく沸騰していた。
「きさま~! 許さん!」
ゲバラが怒声を飛ばし、ゾルダーの顔面めがけて、特攻機のように突っ込んでいった。突進しながら発射したミサイル弾が、ゾルダーの左胸に当たった。絶対零度の球を積んだミサイルだった。
「う? なに?」
ゾルダーが少しびっくりしたような声をあげた。
なぜなら弾をこれまでのようには吸収できずに、左胸に傷痕ができたからだ。
「絶対零度弾は効いているぞ。アリーナ! 奴の眼に絶対零度弾を撃ち込んでやれ。失明させてやる」
ゲバラがしてやったりという声を飛ばしてきた。
「わかったわ。任せて」
アリーナは声を返すと、すぐさま右目めがけて絶対零度のミサイル弾を連射した。
ブシュ! ブシュ! アリーナが放った弾は、巨大な眼玉に次々と当たった。
「グォ~!」不意を突かれて、眼玉を撃たれたゾルダーは顔を歪めた。
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