第77章 進撃の超巨大怪物⑪
「ああそうだ。確かおまえは、俺様が殺した人間の手で造られたそうだな。おまえも俺様が殺してやる。ありがたく思え」
ゾルダーが思い出しように吠えてきた。
「きさま、いまなんて言った!?」
ゲバラが荒げた声で訊き返した。
「ん? 聞こえなかったか? 殺した人間と言ったが。ガイガーには生け捕りにするよう命令されたが、奴は自爆しやがった。まあどっちみち、あいつは解体されて殺される運命だったけどな。おかげで俺様は火星に左遷された。生きていれば、逆に礼を言わんとな」
ゾルダーが皆殺しの前に話に付き合ってやるという顔で、ベラベラと喋ってきた。
「おまえがあのときの司令官……。きさまが、竜司さんを」
ゲバラの顔はみるみるうちに怒りの形相になった。
「きさま~絶対に許さん!! ぶっ殺してやる!」
復讐を滾らせた眼で睨み、怒声を飛ばした。
「ほう~。おまえに何ができる。いまなら指1本でも、おまえを叩き殺せるぞ」
見下すような眼をしながら、嘲る声を投げつけてきた。
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