第77章 進撃の超巨大怪物①

 俺たちは巨大怪物化したゾルダーに、集中砲火を一斉に浴びせ続けた。ゾルダーの体はハチの巣になった。

 いや、ゾルダーは弾を吸収し、さらに大きくなった。


「撃つのをやめろ! 奴は、弾を栄養にしているぞ」

 ゲバラが声を張り上げてきた。


「なんて奴だ。どうする? 何もできなければ、奴は山を下りて町を襲うぞ!」

 キアヌがすぐに声をあげてきた。


「怪物が火口を出るわ!」

 アリーナの声が、俺の耳に響いた。


 巨大化したゾルダーは、カルデラのすそ野に向かって、恐竜のように大地に足跡を残しながらのしのしと歩き出した。そして斜面に到達すると、平然と登り始めた。

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