第74章 防衛戦再び⑬
優勢だった形勢は完全に逆転していた。相手に擬態が通用しなくなって、仲間が1機、2機と撃破されていった。相手も20機ほどまで減ったが、たとえ戦闘機を全部撃破したとしても、艦船を破壊できなければ、火星を支配されてしまう。
また仲間がやられた。生き残っているのは、キアヌ、ガガーリン、レオニード、他には人間の戦闘機4機と、キアヌの部下は全面した。いや、もう1機いるはずだ? アリーナの戦闘機は? その戦闘機が見えない。まさか? いた!! アリーナは3機に追われていた。
「てめえら! 許さねえ!」
俺は機を反転させ、アリーナの救出に向かった。
すると、その後を艦から発射されたレーザー弾が、ピラニア集団のように追ってきた。赤白い光が、俺の戦闘機をかすめて先に飛んでいった。
「まったくしつこい野郎だ」
俺は右へ左へと滅茶苦茶に飛んで弾を逃れ続けた。
すると、別の艦船が、瞳に大きく映ってきた。
「まずい! 挟み撃ちだ!」
必死に逃げ回っていたことで、艦と艦の間にきていた。
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