第71章 ザイオンの逆襲⑧
ザイオンと眼が合った。ホオジロザメの眼を連想させる、ゾッとするような眼だ。
「悪いな。背中を狙ったつもりが、頭に当たっちまった」
声をあげると、ザイオンに銃口を向けた。
ザイオンは、俺の射撃の腕前の凄さ? に驚いたようで、すぐさま銃を拾い上げようとした。だが、拾うのが遅かった。防衛隊の集中砲火を一斉に浴びて、ザイオンの銃は破壊された。
「ちぃ。まあいい、人間相手なら素手で十分だ」
ザイオンは右へ左へと兵士たちの銃弾をかわしながら、俺に向かって突っ込んできた。
首なしの再現を期待して発砲したが、両方から一斉に攻撃されても、ザイオンの動きがあまりにも異常に速すぎて一つも当たらなかった。俺は後退しながら発砲し続けた。その間にも、ザイオンの姿が大きく見えてきた。
これでは、どっちが攻撃されているのかわからない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます