第28章 3年前⑪

 護衛機が全滅し、竜司の機は絶体絶命の状態に追い込まれた。ガイガーの戦闘機はまだ100機以上はいる。まだ前線に残っている戦闘機も、全滅するのは時間の問題だろう。青白い光のレーザー弾が次々と襲ってきた。竜司の機に発砲? いや、発砲してきたのはガイガー軍の戦闘機ではなかった。助けにきた援軍の戦闘機だった。数は敵機の半分ほどだが、1対2なら十分に戦える。味方の戦闘機は敵機を次々と蹴散らしていった。


 援軍を率いているのは、ゲバラだ。ゲバラは、まるでアニメから飛び出してきたような最強の戦士だった。1人で次々と戦闘機を撃墜させていった。


 そこに新手が襲ってきた。宇宙で戦っていた戦闘機だ。護衛機に撃墜されて数は減ったとはいえ、まだ200機以上もいる。1対3では、勝ち目はない。


 竜司の周りで激しい空中戦が始まった。


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