第28章 3年前⑩
竜司は背後に眼をやった。護衛隊の戦闘機が10機、20機と戦闘機を撃破しても数がものをいった。だが護衛隊も、数に圧倒されて次々と撃破されていった。このままでは、自分が乗る機も、やられるのは時間の問題だった。
「みんな、敵の真ん中に突っ込むぞ!」
ユーリーが周りを護衛する生き残った8機に指示した。
それは集中砲火を浴びる自殺行為のような行動だが、ユーリーには狙いがあった。
同士討ちさせるためだ。
案の定、ユーリーの巧みな操縦で的を外れたレーザー弾が、反対側にいる戦闘機を破壊した。だが、護衛機も無傷ではいられなかった。次々と撃墜されていった。残ったのは、竜司が乗る1機だけになった。
生き残れたのは、ユーリーの巧みな操作技術以外にも、他にも理由があることを竜司は悟った。
ガイガー軍の狙いは、自分を生け捕りにすることだと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます