第21章 予想外の仲間⑤
そんな俺の心をかき消し弾き飛ばすように、またもレーザー弾が後方から次々と飛んできた。それを予測していたのか、カストロが一気に加速して急降下した。体に5Gぐらいはかかっているだろうか、強い衝撃を全身に受け続けた。強烈な圧力に胴体が座席にめり込みそうな感覚だ。一方、アマールは平然としていた。いやそれどころか、応戦する準備をしていた。
飛行ロボたちが、一斉に攻撃してきた。カストロはレーザー弾を巧みにかわし、廃墟と化した建物を次々とすり抜ける荒業を披露した。その間にアマールは座席をぐるりと反転させ、機の後部に装備しているレーザー砲を連射し続けた。双方の激しい撃ち合いの巻き添えに遭い、被弾した建物が破壊されて残骸の山になっていった。
「まずい、あいつら、ミサイル誘導弾も撃ってきた」
カストロが声を飛ばすと、建物の壁すれすれに曲芸飛行をしながら、円盤の身代わりとなる替え玉を放った。
誘導弾は次々と連鎖するように替え玉に当たり、派手に爆発していった。だが、多勢に無勢だ。第2、第3の誘導ミサイルが飛んできた。
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