第17章 助っ人現る①

 次は俺が撃たれる番か? と死の恐怖が頭に過ったときだった。何かが俺たちのすぐ側を横切っていった。横切ったのは、誰かが放った小型ミサイル弾だった。着弾した先は、ロボットたちがいる床だった。床は粉々に飛び散り、数体のロボットも床の破片と一緒に吹っ飛んだ。中には、抉られた床に開いた穴に落下していくロボットたちもいた。


 いったい誰が? ロボットを撃った相手は? 背後に眼をやると、 屈強な体系をした男が大型の銃器を構えていた。いったいあの男は? 本物の人間か? それとも女と同じヒューマノイド? だが今は、そんなことを考えている場合ではない。助けた相手が誰であろうと、助けてくれるなら、なんでもかまわない。


「アマール! 急げ!」

 男が、今度はレーザー弾を発砲しながら、女に向かって叫んでいた。


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