第4章 鳥人間③
仲間がいるのか? と訊こうとしたときだった。
「電磁パルスを発生させた。超高性能機械の塊のような奴らから逃げるには、電磁パルスが一番有効な方法だ」
鳥男は落下していくロボットたちを横目で見ながら、大声で説明してきた。
だが、その効果はそう長くは続かなかった。地面に激しく激突したのにロボットたちはすぐに起き上がり、また追ってくるのが肩越しに小さく見えた。
どうやら、ロボットたちは自動復元の再起動能力を備えているようだ。まるで、空飛ぶターミネーターのようだ。
また背後に近づき出すと、ロボットたちの動きが鈍った。第2、第3波と電磁波をまた浴びているようで、その距離は徐々に離れていった。そして、ロボットたちの姿は次第に点のようになっていった。
「まずい、奴ら誘導ミサイルも撃ってきた」
鳥男は声を張り上げると、落下するかのように一気に急降下を始めた。そして山の中腹に、ぽっかりと開いて見える岩窟の中へ、そのまま飛び込んだ。
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