破滅のヤバイ【本当にこれでいいのか?】


 登場人物


カッマード•タンジューロ

メキシコ系男性。炭焼きを生業としていたが、働き方改革により重機を使い林業に従事する事に。残業無し、週休2日制。

 とはされているものの、外国人労働者に対する企業の闇に、今日も搾取されている。


カッマード•ネズー

アフリカ系黒人女性。タンジューロの妹役。

ふくよかな体躯は、近年ポッチャリと呼ばれ、最近広告でもよく見かける。


我妻銭逸ワーズーチェンメン

アジア系黄色人種の青年。トランスジェンダーの彼は、ネズーと親友関係。タンジューロに想いを寄せているが、霹靂一閃の想いは告げられずにいる。


嘴平猪濃介

グリーンピースに所属しておりヴィーガンの彼は、今日も捕鯨活動禁止を訴える。

動物保護を訴えるべく、猪の被り物をする事で生命の尊さを心に焼き付けているらしい。


喜仏寺無惨

例のパワハラ会議で懲戒免職になった彼は、

政府に復讐するために心の刃を今日も研ぐ。

何かをすればハラスメントと呼ばれる世の中で無駄な足掻きをする不届者。

最近でも、遊郭という発言にクレームが殺到して炎上。今は自分の部屋を『無限錠』と呼び引き篭もりがち。


戦国さん

他国からミサイル挑発されるも、見て見ぬふり。だって暴力はいけない。反撃もしない。

それが平和なのだから。と、彼は語る。


時遠無一文

欲が無くなった青年。今日も日雇いバイトで手に入れた金を握り締め、ネットカフェの門をくぐる。

結婚?そんなの出来る訳が無いじゃないですか。

そう語る彼の瞳は失意に沈んでいた。


誇張しのぶ

憧れと共に地方から上京した少女。今日も身の丈に合わないブランド品を片手に、SNSでリア充を演じる。そんな中、負債総額は1000万円を超えたらしい。

 でも、いいんです。ネットの中で輝く私が本物なのだから。

 そういい残し、彼女は今夜も港区に消えていった。



 –––– 誰がこんな物語社会を望むというのか。

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