「今ある幸せ」に気がつくことなく生きており、結局は幸せを見失う道を歩いてしまうのは人間誰しもあり得ることなのかもしれません。その「今ある幸せ」も正しかったのかどうかと問うと答えは分かりませんが、人の道に外れることのないようには生きていきたいものだと思わされます。
男はタイプの違う二人の女性に惹かれ、相手も自分に興味を持っている。その一人を選んだ彼の選択は正しかったのか。年月の経過による関係の変化が切ないです。 生活感のある日常描写とグローバルな視点の対比、丁寧な伏線の張り方も素晴らしいです。