静謐な筆致でわからないことが丁寧に描かれています。短編集の強みか、バラエティ豊かな形式で書かれ、倦むことがありません。『おとしだま』『俺の家』『かけない話』がわたしは好きです。この作品集をどなたにでも推します。
この作品の良いところは沢山あるけれど、何より目を見張るのは、日常に紛れる非現実が、艶めかしい程に感じられるところにありましょう。なんでもない日常を繰り返す街角に落とされた一滴の雨のように静かで、…続きを読む
題名の通り、柔らかく、そしてとても美しく綴られた怪異です。物語は繊細で、結末のあとにも想像の余地を残す物語が多いです。その余韻がこの作品を深みのあるものにしていると思います。短編集となっていま…続きを読む
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