第8話 正夢
夢の中であなたと繋がれたらいいのに
言葉を交わして、同じ景色を見て、2人で笑いあって
1分でも1秒でも目が合うだけで
ーーーーーーーーーーーー
ピピピピ
(目覚ましが鳴り、朝を知らせる)
もう1度眠りにつくことは無理だとわかっていながら、私は起きないようにわざと布団を頭から被った。
夢の中にもどれっ!
そう念じてどれだけ時間が経っただろう。
「ガチャ」
2階に上がってきたお母さんはドアを開け、私が被っていた布団を勢いよく剥がした。
「朝よ、起きなさい」
毎日の日課、同じルーティーン
私は目を開けて、壁に貼ってあるポスターに声をかけた。
「明日は夢に出て来てほしいなぁ」
寝る前に読むお話 む @amam_
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