追い出され、無能と言ったやつにざまぁwwwwしてきます

@keitanosoke

第一章 物語の始まり

第0話 ここからが始まり

彼の名前は泉龍星立派な社会人であり、立派な社畜戦士龍星、毎日残業、休日出勤当たり前、仕事が終われば誰も待っていな家に帰宅し、寂しい夕飯を食べ、そして、床に就く、風邪をひいても病院にすら行かせて貰えない。


「毎日毎日帰りは、終電ギリギリ、最悪の場合終電にすら間に合わないから会社に戻り会社で寝る生活。」


(はぁ誰でもいいから、こんな生活から救ってくれないかな………)


龍星の夢は自由気ままに生きていくこと、誰からも干渉されず、誰からも咎められない、そんな自由自適な生活を欲していた。


「このままのペースじゃあ終電間に合わないし、走ってもムリか、近くにホテルすらないし、会社に戻ろうかな。」


時計を再度確認して、今から走っても間に合わないと悟った龍星は、会社に戻るために元来た道を振り返っていた。

いつもと変わらない光景が目の前に広がる、そう思っていた。


「あれ?ここ何処?確か、会社に戻ろうとして振り返ったところまでは覚えてるんだけど。」


〈あ、お目覚めですか?〉


「あなたは?どちら様ですか?」


〈ワタシは所謂女神的な、存在です。〉


「はぁ、女神様ですか?って事はここは天国ってことですか?自分は死んだんでしょうか?」


〈そうですね、確かに貴方は会社に戻ってる最中に居眠り運転のトラックってのに轢かれてそのまま帰らぬ人になってしまいました。そこで、ワタシが貴方に提案したい事があります。〉


「なんでしょうか?自分で叶えられる事ならしますけれども。」


〈貴方あの時願いましたよね、こんな生活から救って欲しいと、であれば!叶えられますよ。〉


「本当ですか?!あんな生活から抜け出せるんですよね?」


〈はい、可能です。では、改めまして、貴方には、転生先として、ワタシが管理する世界の一つで、ラザニア王国の中にあるメントスパ辺境伯領に、転生してもらいます。〉


「なんだか美味しそうな名前ですね。」


〈そうなんですよ、最初に送った人が適当に付けた王国名でして、ちょっと恥ずかしいんですけどね。〉


「よくあるやつなら、スキルやら魔法とかが付与されるんですか?」


〈そうですね、スキルは色々ありますし、魔法も剣もありますから楽しめると思いますよ。スキルはこちらで選ばせてもらいますね。〉


「こっちが選べないのか、ちょっと残念です。」


〈選べないこともないのですけどね、最初に送った人が貴方の世界で言うチート能力ばっかり持って行ったせいで、世界の均衡が崩れかけたんですよ、まぁ最初の人からはスキルをある程度抜き取って元に戻したんですけどね。〉


「そうだったのか、そう言えば自分以外に転生した人は何人いるですか?」


〈貴方を入れて2人目ですね、1回転生者を送ると次に送れるのが何千年も先になりますね。〉


「そうか、じゃあ同郷の人には会えないんだな、、ちょっと寂しいな。」


〈そうですね、ワタシが管理してる別の世界では転生者を無節操に呼び出し好きて、世界崩壊になりかけましたけどね。〉


「何それ、怖、因みになんですけどその世界はどうなったんですか?」


〈転生者を呼び出すためには莫大な魔力が必要になります、ですから、その国から魔力をある程度抜き取ってしまえば問題ありません。因みに、ワタシは簡単に呼び出せるんですけど、面倒臭いので、基本はやりません。〉


「そうだったんですね、それなら同郷の人がいなくてもいいや、世界崩壊とかヤバすぎるし。」


〈貴方がこれから行く世界は楽しめると思いますよ、では、スキルも揃えましたので最後に確認してサインを頂けますか?〉


「サイン?ですか?」


〈はい、まぁ問題ないですよって事のサインですよ、スキルを変えたい場合はこの場でなら受け付けますけど、向こうに着いたら難しくなりますのでご注意ください。〉


「そういうとこなら、確認しますけど、自分向こうの言葉なんて喋れませんし、話せませんよ?」


〈そこはお任せ下さい、言語翻訳スキルは貴方に標準装備として、付けてますのでご安心を。〉


「それなら、安心です。」

龍星のスキル一覧がこうだ、

1・アイテムボックス

無制限で色々なものがしまえる。食料をしまえば、品質はそのままの状態で取り出し可能。武器や防具もしまえて、旅にとても便利。但し、生き物をしまうことは出来ない。

2・瞬間回復

軽い傷を受けても直ぐに回復する。但し、腕を、切断された場合は回復しきれない。

3・疲労回復

歩き疲れても一日一度だけなら一瞬にして疲れが吹き飛ぶ。

4・女神の加護

魔物を倒した際に得られる経験値が倍増する。全てのステータスが無制限に伸び続ける。隠すことも可能。なんでもござれの加護。これさえあれば世界取れるぜっ的な加護。


「あの、アイテムボックスとかって珍しいスキルじゃないんですか?」


〈珍しいって言えば珍しいけど、このスキルを持ってる人は多いわよ。〉


「女神の加護ってのは?」


〈まぁ、持ってても損はないわよってか持ってなさい。〉


「分かりました。」


〈それじゃあ、最後になったけど、貴方は新しく生まれるのではなく、成長した状態で目覚めることとなります。その方がいいでしょ?〉


「そうですね、羞恥心が。」


〈新しい転生体は、男の子になります、地球にいた頃と変わりませんから安心してください。向こうで目が覚めたらアイテムボックスの中にある、手紙を読んでください。そこにこれまでの経緯が纏まってると思います。〉


「今渡せないんですか?」


〈まだ、貴方は産まれていませんので渡せません。産まれてない人の人生を勝手に変えると少なからず世界に異変が生まれます。〉


「何それ、怖。」


〈ですから、今は渡せないのです。ちゃんと事細かに書いてアイテムボックスに入れておきますので、ご安心下さい。〉


「なんだか、眠くなってきたな。」


〈どうやら、始まったようですね、貴方が目が覚めたら前世の記憶を保持したままですので、自由気ままに過ごしてください。それと、教会に行けば少しの時間ですけどワタシとの会話が可能になりますので、気が向いたら、来てくださいね。それでは、貴方に素敵な転生生活を願ってます。〉


(その女神様の言葉を最後に俺は、深い深い眠りについた。)

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