ファンタジー系ロールプレイングゲームの住人の一人になったような視点で、勇者の活躍の一端を垣間見たような物語ですね☆
あの二人の女性がこれほどまでに強いとは、想像もつきませんでした。
スペックが違い過ぎますね。
主人公のアージオくんも、立派に勇気を振り絞りましたね。
彼の奮戦がなければ、
『砂漠の悪霊弱っ!』
の一言で片付けられてしまい、前半のフリはなんだったの? という事になっていたかと思われます。
>脳裏に父や母、幼い妹ナーシャの顔が浮かぶ。
>二人に貰ったお金で父さんの薬が買えた。きっと良くなる。そうすれば家族三人で生きていける……。
お父さん、お母さん、アージオくんにナーシャちゃんで、家族四人じゃね? お母さんは亡くなってるの?
あとラスト、薬を飲んだだけですぐに回復したお父さん。
家族で憂いなく生活出来ているようで、良かったです。
これもファンタジーRPGのNPC(ノンプレイヤーキャラクター=登場人物)みたいな感じ。
これはこれで、問題ないのですが、個人的には、『端折ったな!』と感じました。
恐らく、お父さんは長く病で床に臥せっていた筈で、例え薬を飲んで回復するにしても、徐々に、って感じでしょう。
まあ、その辺は紙幅の問題で書いてないだけなのだとは思いますけれどね。
って、これは筆致規格ではないから、重箱の隅をつつくような指摘はいらないんだね? 失礼しました。
ただ、思っただけなので、気にしないで。バランス的には、本作がベストであると思います。
短い物語ながら、見せ方が巧みで魅せられる作品でした☆
作者からの返信
規格外の強さの女性二人をごく普通の男の子が目撃する話でした。
家族三人でというのは、自分の死を覚悟しているからです。
確かにアージオ父の回復は早すぎたかもしれません。
紙幅の関係で展開を巻きすぎました。
巧みと仰って頂いてありがとうございます。
また、丁寧なレビューを頂き感激です。
さらり、さらり、涼しい秋風が吹くように清妙な物語でした! 異世界ファンタジー? いやもうちょっとハイファンタジー色の強い秀作です。大いなる力を語りすぎず、視点であるストーリーテラーの少年の能力の範囲で語ることで、不思議が不思議として強く浮き彫りにされました。そこに程よいヌケ感が生まれて、肩の張らない清涼感が生まれたんじゃないでしょうか。ここら辺はへもん風ですね。分析してはみるけど、なかなか真似はできません。名月に一献、そんな読後感です。すうっとして、かっちょよくて、楽しかった! (ごめんへもんさん、読んだらそっちに引っ張られそうで、自分のをやっつけてから来ました。遅れてすいません。ぺこり)
作者からの返信
ありがとうございます。
秋っぽい感じが出ていたなら嬉しいですね。
ハイファンタジーなのかな?
砂漠ということで異国感が出たのかもしれません。
いいなあ、これ。へもんさん
勇者の影で、実際に市井に生きる普通の庶民の姿、とってもリアルでした。
いい作品をありがとうございます。
作者からの返信
ありがとうございます。
華やかな人の裏にも人生はあるということで書いてみました。
転移してきた勇者の姿を、その世界の人の目線から描いた物語は初めてだったので、新鮮に思いながら読んでいきました。
チート能力がなくとも、アージオが巨大な敵に立ち向かう様子にはグッときます。道を踏み外してしまったようでしたが、それでも誰かのために戦う勇気があって嬉しかったです。
チヒロとシンディの仲にもドキドキしてしまいました。彼女たちがどんな旅路を歩んできたのかが、分からなくても白石合っているんだなぁと想像することが出来ました。
最後に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
長月をお題として組み込むためにこういう話になりました。
ごく普通の人間が勇気を振り絞る、そこに美があると思っています。
チヒロとシンディの関係にドキドキして頂いて嬉しいです。
自分でも自主企画立ててみて、企画主さまの苦労を改めて感じているところです。毎月素敵なお題ありがとうございます。