人間として生きていた時は王と臣下だった二人が、神として昇天し、再会するお話。
終盤で語られる、神は信者の供えもので生活しており、存在もそれによって保証されている。すべては虚構であり実在……というくだりが面白かったです。
中国の冥府観では、死者は遺族のお供え物であの世の生活をまかなっているので、神さまはその中のスーパー富豪バージョンとも言えそうですね。
あと、とにかく二人の関係性をみっちり描写したいという熱意が伝わってきます。そう! それでいい! もっとやっちまえ!
あなたの「この二人を見てくれ! 良いだろう!」というパッションの原液をもっとぶつけていくのです!