《同題異話 9月号》
私の玉!!!【一言感想集】(ネタバレあり)
9月も同題異話ご参加いただきありがとうございました。
え?『私の玉』?一体何なんだ、このタイトルは。…と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
えぇ、 私もそう思います!!!
『黒き鏡の玉兎。』というタイトルとかけようとして、他のが思いつかなかった結果です。ごめんなさい!!!
さて、今回ご参加いただいた作品なんですが、予想以上にホラー風味の作品が多くて、びっくりしました。「黒」と「鏡」が並んでいるからでしょうか?
調べたら「黒鏡」というものがあるらしく、その影響なのかなとも思ったり……。ちなみに、私自身は夜の水面に映る満月のイメージでした。
また、お菓子でも『玉兎』があるんですね!タイトルにしておきながら、知らなかったです。あはは、お恥ずかしい……。
それでは、Twitterでひっそり呟いていた一言感想に、ネタバレを含めたものを綴って行きます!(もう一言じゃなくなってる気もします…。)
(https://twitter.com/Oct8Ryo/status/1565602485640695809)
押田桧凪 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558437782271)
昼と夜が分けられた世界のお話。
作中の昔話にワクワクしました。ラストと、現実のネタらしき夜の世界のお話が印象的でした。
タイトルは、特に昔話で顕著に描写してくださっています。
プラネタリウム的に校外学習で夜の世界へ行くって設定がSFっぽくて好き。
頭野 融 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558461210891)
ちょっと不思議な石をきっかけに語られるお話。
石そのものより日常へ焦点を当てられているところが好きでした。ノスタルジックです。
「おや、ウサギは出てこないのかなぁ」と思っていたら、ラストで…!
もっとこの石の話を読みたくも思いました。
増田朋美 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558463569083)
ウサギから始まる人間ドラマ。
やっぱりペットは可愛いですよね。
でも、お互いに別の種族でありというとこを描きつつ、人間関係が絡められてるのが面白かったです。
動物としてウサギが登場するお話来るかなーと楽しみにしてたので、ガッツリウサギが来て嬉しいです。
今回は隣人視点で描かれる、家族の話なんですよね…。割りとヘビーなのが好みでした。
新巻へもん 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558468444279)
集落が舞台で、飲みサーのような大学生たちが出てくるホラー。「洒落怖」みたいな雰囲気ありつつ、血肉もあります。
本編からズレた感想で申し訳ないのですけど、ついつい私は巨乳美熟女がとても気になってしまっています。25に見えるくらい肌綺麗なの凄い…もしかして餅パワー?
三葉さけ 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558501271513)
産後の妹の愚痴を聞くところから始まるお話。
もしかして、そうかな?と思ったら、そうでした…!うおぉ…リアルさがあって怖い…
姉妹仲の悪さは哀しい…
でも、ここで描かれる不倫関係にネットでよく聴くそういう話を連想させられて、ぐぬぬ…と悶々考えてしまうんですよね…。面白かったです!
はんはん 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558548167882)
静かに始まるダークなファンタジーかと思いきや…!
普通に騙されました。
コメディって言ってたじゃん!ファンタジーだったの?ってハラハラしながら読んでました。ちゃんとコメディだった。がっつりファンタジー風味なのが良いですよね
あと、私も食べたい玉兎!架空のお菓子かと思ったんですけど、実在するヤツなんですね!あとで、気づきました。
黒中光 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558522806737)
弓道部の学園物シリーズ作品。
遠野さんのおまじないのやり方が斬新に感じました。
あと、裏にひっそり「恋」があったりするのかな……。彼視点だから、ハッキリ現れないだけで、ラブコメじゃないかと思うんですよね……。ただハッキリ描かれないところが好きです。
秋色 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558794210923)
病床で過去を思い出す女性のお話。
最初と最後で彼女の雰囲気がかなり違うのが好きです。こういう郷愁モノいいなぁ…。
ただ、私が関西出身なので、関西弁おばさんの酷さに申し訳なさを覚えてしまいました。たしかに、こういうはたまにおばさんいるし、関西弁圏外からすれば、キツく感じるだろうなぁと思うんです!!!
夢月七海 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558846368188)
職場での結婚とか恋愛とかのお話。一般というか、異性恋愛一般社会においての同性愛男性たる語り手の苦悩が滲み出ているのが素敵でした。
「黒き鏡の玉兎。」は昔話として扱われているのですが、綺麗事では澄まさない系のお話でかなり好きでした。
また、登場人物たちの苗字が独特で沖縄だーっ!とワクワクしました。
そして、5月号「叫んで、五月雨。」のときの彼なんですよね…。解像度が上がるのでこういうの好きです。
長月瓦礫 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558443615856)
ちょっと不思議な月の国。優しいお話でした。
竹取物語オマージュなとこが好きです!多分アリスも入ってますよね♪
あと、裏話で褒めてもらっている気がする…!えへへ、ありがとうございます!
和田島イサキ 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558867670574)
グルメ旅行モノ。百合です!
登場人物がとてもイキイキとしていて、ホントに素敵でした。
お狐姉さんがイケメン過ぎるんですよ!私もイケメンお姉さん大好きです!最高!
特に『黒き鏡』のシーン。
この作品の玉兎は、お菓子と東方Projectを。鏡については、いろいろと例をあげられた後に、スマホを扱われています。
これは彼女がお狐様もとい、たぶん神様だからこその場面だとは思うのですが、めちゃくちゃエモくて、カッコいい。あんなの好きになっちゃうぅ……好きぃ……♡
…そして、彼女はイケメンなのに、可愛い…やはり最高…
シリーズ化して欲しい…この2人に全国津々浦々を旅して美味しいものを食べて欲しい……。
イケメンお姉さん大好きなので、今回のマジで刺さってる…じわじわ良さが胸に来てる…
シリーズ化してくださらないかな…ふたりが喧嘩したりするのも見たいな!(強めの願望))
尾八原ジュージ 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558759561147)
顔を隠したお嬢様のお話。
二人の関係性が良きでした…。主従や百合だけでなく、異形や才能への畏れが描かれた作品だと感じます。
時代設定がこの頃だからこそ、顕著で簡潔に描かれているように思います。"異文化"との関係というのは、昨今の作品で描かれることも多いですが、もっと込み入った関係になる印象なので、この短編で描かれたのはやっぱりさすがだなーっ!すごいなーっ!と改めて尾八原さんの手腕を思い知りました。
また、そういうこともあったふたりだから、終盤の見せる場面にこう繋がるんですよね… 。
"彼女の瞳に鏡のように映る"という場面が、より想像をかきたてられて好きです。
そして、この結末。
もしかして、彼女の死は手鏡が離れたからじゃないか。もしくは、彼女がひとりになったことに原因があるんじゃないか。でも、もしそうなら、ふたりが可哀想で……。
と、いろいろ考えたくなるラストですね…。
四谷軒 様の作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558441464849)
「玉兎」という歌舞伎の題目のお話。
今回のタイトルについて、真っ向から挑んでくださったんだな…って感じが凄くて、主催担当冥利につきます。
「玉兎」といえば、歌舞伎もあるんですよね!いろんな「玉兎」が見たくて、この題にしたものの、歌舞伎をテーマにされるのはきっと難しかったと思うので書いていただいてホントに嬉しいです。ありがとうございます!
私も歌舞伎には詳しくないのですが、とても分かりやすく、読みやすい作品でした。
判家悠久 様作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558640950781)
学園七不思議の鏡から、戦時中のお話へ…!
文体が戦時中や戦後の雰囲気をより強くされているように感じました。面白かったです!あと、代々仲良しなの羨ましいなって……
つるよしの 様の作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817330647657320834)
ポストアポカリプス百合ジュブナイル逃避行の冒頭な感じのお話です。
つるよしのさんのお話はいくつか読ませてもらったものは大人っぽいイメージだったのですが、今回かなり印象が違っていてびっくりしました!
今回は子どもたちのお話!しかも、百合!「ラノベ」というより、「ジュブナイル」な雰囲気です。
また、はじめの「あの災厄」という語にワクワクしました。ポストアポカリプスってワクワクしますよね。SFらしい新技術の暗示と荒廃した広い世界。冒頭二文も素敵ですが、その後に「あの災厄」と入れるのがさすがだなぁと感嘆しました。
あと、「月しか見てない」って言い方がめっちゃカッコよくて好きです!月"を"見るのではなく、月"から"の視線。しかも、月に人類の一部が逃げた世界観で。しかもしかも、その後に二人は月へ逃げようとするんです。最高ではありませんか?
ここから長大な物語が始まりそうで、とても続きが見たいヤツでした♪
錦魚葉椿 様の作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558888188377)
異世界から転移してきた男性と飲食店を経営する女性のお話。
異世界なファンタジーもある上で、現代ドラマが主体なところが好きでした。
彼女の想いを考えさせられるラスト。子どものいる人も出てくることや、ガスの件でいろいろと考えさせられます。これは恋愛モノだ!と改めて思いました。
けんこや 様の作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817330647827913278)
万能薬を求めるお話。
お伽噺のようなんですが、何度も挑戦するところが新鮮に思えました。
このラストを迎えるところが人間らしくていいですよね……。
あと、獣が出てくる場面がドキドキで、かっこよかったです。
森陰五十鈴 様の作品
《副題》『Re:Genesis』
(https://kakuyomu.jp/works/16816927862711283134)
終末世界を旅する兄妹のSF。
今回は皆既月食を描かれてます。
ちょっとずつ謎が明かされようとしているのかなという感じでワクワクします。
湊咍人 様の作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558501776182)
不思議な文学的な雰囲気のお話。
冒頭の"黒鏡"の設定がSFっぽくも感じました。また、そこに"神"が絡むのが面白かったです。
新吉 様の作品
(https://kakuyomu.jp/works/16817139558547713501)
仲良し女の子三人のお話。ハッピーエンド!
明るく楽しげな雰囲気なのが最高!!!不思議要素もありますが、キラキラな日常モノに思いました。
ただ、ちょびっと不穏さもあります!
そして、最後に今回の没案集です。
「の」か「に」で迷った結果、「の」にしました。「の」だと「鏡の玉兎」と受け取られそうに思って、「に」にしようかと考えたのですが、「の」でも「に」の意味にとれますし、他の意味にもでき、柔軟性が高いように思ったので「の」にしました。
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