火のついた1本じゃかき消せない甘さ


誰だってちょっとは背伸びしたい
見せびらかすように隠れるように。

宙に赤い点が光っている

私にもちょうだいよと
言う誰かの声と

くわえたソレなんかの苦さでは
到底紛らわせないほど甘くて
柔らかくて痛烈な不意打ちを食らう

そんな少年少女の一幕