幸せを知らずに棄てられた幼子に幸あれ。

幼い頃から虐待を繰り返され、棄てられた幼子は息絶える寸前に拾われた。
その拾った存在は、【誰でもいいから】という微かな願いに応じて顕現した、魔王。

魔王ですら嘆くほどの壮絶な半生を知り、魔王と配下の悪魔たちは心をひとつにする。
『この子を幸せにせねば!そして虐待してきた輩に鉄槌を…!』

基本幼子の一人称で進むが、時折悪魔の視点が織り込まれる物語の語り口は柔らかく、微笑ましさを感じる。
純粋無垢なココロのままにゆっくりと育っていく様を、一緒に慈しんでいくと楽しめると思う。

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