7 こんなラノベがあった③氷室冴子『クララ白書』シリーズ

 前回に引き続き、氷室冴子作品を。『クララ白書』シリーズです。


 家庭の事情で中学三年から寄宿舎に入ることになった私立女子校生、主人公しーのの生活が描かれ、恋愛、生徒会、親友が漫画家を目指す、お見合い、盛りだくさんですが惜しいことに未完です。


 印象的な〈入舎テスト〉のエピソードから、個性的な上級生、下級生が続々登場し、あっという間に読み終わるやつです(笑)楽しかったなあ。表紙も原田治の頃で、80年代の可愛らしさでした。


 思い返すと、女子の一人称小説なのですが導入部など、ところどころ書簡体になるのが凝っていますし、一筋縄ではない登場人物もよくこれだけ出せるなあ、 と、カクヨムで書くようになった身としては、あらためて勉強になりそうです。


 ところで私の高校には寮があり、状況を見て通学生も遊びに行けたので、寮生のほとんどが帰省して誰もいないところに残っていた友達に会いに行ったことがあります。一台だけあるテレビの部屋占領(笑)

 何をしていたかというと、年末時代劇スペシャル『五稜郭』『白虎隊』の録画をひたすら見ていました。『クララ白書』とはほど遠い。


 それではまた次回。

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